(1) 21世紀は「生物産業革命」の世紀であり、既にこの動きは世界的規模で始まっている。中心となるバイオテクノロジーは、「産業全体の基盤技術」であり、これの産業応用は、「国全体の産業競争力強化」、「資源循環・環境調和型産業構造への転換」、「先端的健康・福祉型社会システムの実現」を可能とし、「新規産業・新規雇用の創出」に結びつく。
(2) しかしながら、欧米諸国が国家戦略としてバイオ産業振興に取り組む中で、日本は、産業化推進研究、研究基盤整備、産業化支援体制などいずれも欧米に大きく遅れを取っている。このままでは、間近に迫った21世紀において、バイオ産業を始め、日本の産業競争力全体の低下、産業構造・社会システムの質の低下をもたらす恐れが大きい。
(3) バイオテクノロジーは、今、「技術」から「産業」に大きく転換する「過渡期」にあり、先進各国間の熾烈な国際競争が始まっている。
このような時代の変革期、緊急時にこそ、首相のリーダーシップの下に、「バイオ産業振興国家総合戦略」を策定し、国家的視点で重点的にバイオ産業を推進することが必要である。
(4) 以上の危機意識を共有するわが国バイオ産業界のリーダーが、ここに一致団結して、緊急に講ずべき課題を提言する。