セミナーイベント報告

先端バイオ技術情報提供機能性食品研究会更新日:2017年4月11日

機能性食品研究会講演会(第3回)

開催日時 2017年2月 6日(月)
13:30~15:40
会場 (一財)バイオインダストリー協会
参加人数 53名
主催 (一財)バイオインダストリー協会

公衆衛生と食のコホート研究

磯 博康 氏(大阪大学大学院 医学研究科 社会医学講座 教授)

動脈硬化といっても、米国人は脂質異常による太い動脈硬化が優位であり、日本人は高血圧による細い動脈硬化が優位である。飽和脂肪酸、食塩、炭水化物、魚、動物性蛋白質の摂取の違いから、米国人との比較で日本人の栄養の特徴を紹介された。そして、いくつかのコホート研究の結果から、 ナトリウム摂取量・カリウム摂取量と全脳卒中死亡との相関、 葉酸・ビタミンB群摂取と心筋梗塞発症、食事性大豆・イゾフラボン摂取と脳梗塞・虚血性心疾患発症との関係など食のコホート研究の重要性を紹介され、(野菜を毎食)(魚と肉をバランスよく)(塩を少なく)(果物を毎日)(いろいろな食材)と、量は少なめで、運動を組み合わせてと締めくくられた。
 

商品化につながるコホート研究について ~三ヶ日みかんを事例に~

杉浦 実 氏((国研)農研機構 果樹茶業研究部門カンキツ研究領域 カンキツ流通利用・機能性ユニット長)

三ヶ日町研究は、ミカン産業に従事するひとが多くミカンの摂取量が多い地域として、住民1073名を対象とした栄養疫学調査である。横断研究から、血中β-クリプトキサンチンレベルが高い閉経女性は優位に骨密度が高いこと、骨粗鬆症を有さない人だけの4年間の追跡調査で、血中β-クリプトキサンチンが高いと骨粗鬆症の発症リスクを低減することが明らかになったこと、その他、横断研究から血中β-クリプトキサンチンレベルが高いと、脂質代謝異常・肝機能異常症・動脈硬化症・2型糖尿病の発症リスクが低減していること、を紹介した。さらに、機能性表示食品への申請で明らかとなった生鮮食料品特有の課題について、あわせて紹介された。
 

担当:秋元

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