セミナーイベント報告

先端バイオ技術情報提供”未来へのバイオ技術”勉強会 更新日:2017年6月27日

"未来へのバイオ技術" 勉強会「デジタル&先端メディアと人工知能が拓く新しい食の世界」

開催日時 2017年6月20日(火)
14:00~16:50
終了後、交流会あり
会場 (一財)バイオインダストリー協会
参加人数 83名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協力・協賛 (一社)情報処理学会、NPO法人日本バーチャルリアリティ学会、(一社)人工知能学会、(公社)日本生物工学会

「食の世界に先端メディアサイエンスは何をもたらすか」

宮下 芳明 氏(明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授・学科長)

「表現の民主化」という潮流、すなわち、インターネットの普及や先端メディア技術の発達を背景に、誰もが表現の場に参加でき、互いに触発し合い、つながりながら、新たな共創の世界を作り上げている社会現象の豊かな可能性を提示した。
具体的な例として、3Dプリンターが近未来の物流革命を起こす可能性や、電気味覚(味覚器が電気刺激を受けた際に感じられる味覚)の様々な活用法(味覚の仮想提示、電気味覚によるコミュニケーション、陰極刺激による塩味制御効果の食品の機能拡張への応用)など、食の革命を予感させる多様な試みを紹介された。
今は、80年代を思い起こさせるIT技術変革の時代であるが、人を励ますメディア、やさしさに満ちあふれたテクノロジーを目指したいとの思いを語った。講演のタイトル「食の世界に先端メディアサイエンスは何をもたらすか」の解は「精神的な豊かさ」である、と力強く述べた。

「クロスモーダルデザインで広がる食と香りとバーチャル世界」

鳴海 拓志 氏(東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 講師)

クロスモダリティとは、経験的な感覚刺激の組み合わせが引き出されて生じる「ある感覚の情報から他の感覚の情報を補完して認知、解釈する性質」である。食は五感をフルに活用する体験であり、クロスモーダルの活用は、味だけではない多様な食体験のデザインを可能にする。情報技術を使うことで、新しい組み合わせ・新しい時間順序で、食にまつわる刺激を提示できる。これはおいしさの解明と新たな食体験の開拓に大きく貢献する。
講演では、拡張満腹感、おばけジュース、Meta Cookieなど、実際に試してみたくなる、ユニークなコンテンツを紹介された。

【講演資料】  ※閲覧は会員限定となっております。
  ●配布資料(PDF 1.6MB)→ こちら

「食分野に活用 人工知能「SENSY」の可能性」

渡辺 祐樹 氏(カラフル・ボード(株) 代表取締役CEO/人工知能科学者)

“人生の変わる出会い”を提供してくれるパーソナル人工知能プラットフォーム「SENSY」について紹介いただいた。
イメージとしては、1人一台の人工知能に、その人の「感性(センス)」を学習させ、クラウド上に置き、ファッション・コーディネート、食や飲料、その他生活のあらゆるものに、専属のスタイリストやソムリエがついて、おすすめ商品を提案してくれる、といったものであった。
「パーソナル感性分析」のアプローチを味覚に応用することで、食の世界を大きく広げてくれる可能性が提示された。

【講演資料】  ※閲覧は会員限定となっております。
  ●配布資料(PDF 778KB)→ こちら




講演後は、多くの参加者により名刺交換の列ができていた。よい出会いがあり、今後に大きく発展することを祈念している。

 

担当:矢田

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