「バイオサイエンスとインダストリー」バックナンバー 目次と抄録

2012年 VOL.70 NO.6

         

巻頭言 ビッグデータとバイオ                五條堀 孝
目で見るバイオ 輝く花をつくる:カーネーションのダイヤモンド細胞 岡村正愛
キーワード:輝き、カーネーション、イオンビーム育種、色素凝縮 
総  説 タンパク質架橋化酵素の高反応性基質の探索と活用  人見清隆
Transglutaminases and their highly reactive peptide substrates
トランスグルタミナーゼはタンパク質間の(架橋)接着、またはタンパク質に一級アミンを取り込む反応を触媒する酵素である。このような酵素反応は、微生物から動物まで多様な生物種に存在し、多彩な生命現象に関わると同時に産業利用にも用いられている。筆者はこれまで、ペプチドライブラリーを用いて、天然の基質を上回る反応性を持つ、高反応性基質ペプチドを獲得してきた。本稿ではその獲得法と活用法について述べたい。
キーワード:タンパク質架橋化反応、トランスグルタミナーゼ、基質配列、ペプチドライブラリー
解  説 網羅的解析から見えてきたタンパク質の凝集特性とシャペロンの役割  丹羽達也・田口英樹
Global analysis of protein aggregation and chaperone effects
タンパク質の凝集形成はありふれた現象であるが、どのようなタンパク質が凝集になりやすいかなど凝集体の形成機構についてはよくわかっていない。私たちはシャペロンを含まない無細胞タンパク質合成系を用いて、大腸菌の3,000種類以上のタンパク質の凝集傾向、さらに凝集性の強い約800個のタンパク質に分子シャペロンを加えて凝集抑制効果を調べた。網羅的なタンパク質凝集研究から見えてきたタンパク質の性質について解説する。
キーワード:タンパク質の凝集、分子シャペロン、フォールディング、無細胞タンパク質合成系、網羅的解析
産業用微生物の育種開発における新しい進化理論の応用  釘宮理恵
Novel mutagenesis technology for industrial strain development and strain optimization
㈱ネオ・モルガン研究所は、不均衡変異導入法という進化理論をベースとした独自の突然変異誘発技術をプラットフォームに、微生物、動物細胞、微細藻類など、様々な産業有用生物の受託育種開発を行うバイオベンチャーである。本稿では、変異技術の特長および応用事例を紹介する。
キーワード:育種、突然変異、適応進化、スクリーニング
トピックス 輝く花をつくる:カーネーションのイオンビーム育種  岡村正愛
Breeding of glittering carnations by irradiation with ion beams
キーワード:輝き、カーネーション、イオンビーム育種、色素凝集
植物性スフィンゴ脂質の皮膚バリア向上作用の機構解明  菅原達也
Elucidation of mechanism for effect of vegetable sphingolipids on the skin barrier
キーワード:スフィンゴ脂質、皮膚、食品機能、セラミド
食品由来PPARαリガンドによる代謝制御:トマト由来新規機能性成分の発見  金 英一・河田照雄
Discovery of novel phytochemicals activating PPARα from tomato
キーワード:肥満、脂質代謝異常、PPARα、機能性食品成分、トマト
Cyclic di-GMP量産化技術の開発  石毛和也
Practical enzymatic production of cyclic di-GMP
キーワード:Cyclic di-GMP、Diguanylate cyclase、バイオフィルム、アジュバント、自然免疫
コレステロールを作る酵母の作製と利用  梅林恭平
Utility of yeast as a source of cholesterol
キーワード:コレステロール、酵母、安定同位体
魚類によるハイスループットなタンパク質・抗体生産  アヴシャル(坂)恵利子・田丸 浩
High-throughput protein and antibody production system using cyprinid fishes
キーワード:ゼブラフィッシュ、キンギョ(スイホウガン)、HTPインジェクション装置、抗体生産
海洋バイオマス・アルギン酸からのバイオエタノール生産  竹田浩之・村田幸作
Bioethanol production from alginate by a novel ethanologenic microbe
キーワード:バイオエタノール、アルギン酸、海洋バイオマス、A1株、分子育種
水圏環境における抗生物質耐性遺伝子の挙動  鈴木 聡
Dynamics of antimicrobial resistance genes in aquatic environment
キーワード:抗生物質耐性、海洋での遺伝子残存、遺伝子水平伝播、低濃度暴露、複合汚染
シリーズ:バイオが貢献して拓く未来社会② バイオプラスチックの普及と発展 猪股 勲
バイオの窓 元気を取り戻そう 渡邊正人
産業と行政 化学産業と化学技術関連予算の概要 山崎知巳
機能により特定される食品用途発明の特許性について 清水義憲
平成24年度 地域新成長産業創出促進事業 第1回 製薬等大手企業トップセミナー 金子健二
幹細胞技術の標準化と産業化 ― part-1― 堀 友繁
国際動向 インドネシアの微生物資源の保全と持続可能な利用に関する新たな展開 インドネシア科学院(LIPI)に国際標準の微生物資源センター構築 川﨑浩子
首都圏バイオネットワーク 台湾訪問報告 田中裕教
JBAニュース 山中伸弥氏 ノーベル医学・生理学賞受賞  
バイオエンジニアリング研究会 ラウンドテーブルディスカッション(見学会)―実装可能なバイオマス利用技術・プロセスの現状と課題― 長棟輝行
バイオリーダーズ研修2012開催報告  
2011年度 知的財産委員会活動報告 バイオ系の共同研究契約・MTAに関する大学産学連携組織との意見交換の状況について  
遠藤 章氏が日本人として初めて米国発明者の殿堂入り  
“未来へのバイオ技術”勉強会 ストレスを指標とした健康食品の開発開催報告 (日本動物細胞工学会・JBA共催) 橋爪秀一
VOL.70 2012 N0.1−6 キーワード索引 
VOL.70 2012 N0.1−6 総目次 
会   告 バイオ関連団体合同賀詞交歓会  
バイオカレンダー  
経産省生物化学産業課人事異動 
JBA 新規入会(個人会員)のご案内 
次号予告   
編集後記   

 

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