「バイオサイエンスとインダストリー」バックナンバー 目次と抄録

2015年 VOL.73 NO.4

     

巻頭言 バイオテクの発展と薬価事前相談制度の創設に向けて 山田 英
総  説 アミド結合形成を触媒する新規酵素 大利 徹
  A new enzyme catalyzing amide bond formation
 これまでに、アミド結合(ペプチド結合)形成に関与する多くの酵素群が報告されている。これらについて概説するとともに、最近、筆者らが見いだした新規ペプチドリガーゼについて解説する。
  キーワード:アミド結合、ペプチド、酵素、ATP-grasp-ligase、pheganomycine
解  説 がんエピゲノム解析に基づく胃がんリスク診断マーカーの探索 鈴木 拓・山本英一郎
  Development of a diagnostic marker for gastric cancer risk evaluation through epigenome analysis
 胃がん細胞のエピゲノム異常解析を通して、がん関連遺伝子のDNA メチル化異常を同定した。このメチル化異常が多発胃がん患者の胃粘膜においても高度であることを応用し、胃がんリスク診断マーカーを開発した。
  キーワード:胃がん、エピゲノム、DNA メチル化、miRNA、バイオマーカー
アルツハイマー病治療薬として期待されるシロイノシトールの微生物生産  吉田健一・田中耕生
  A bacterial cell factory for production of scyllo-inositol, a promising therapeutic agent for Alzheimer’s disease prevention
 シロ–イノシトール(SI)は脳内のアミロイドβタンパク質の凝集を阻害するため、アルツハイマー病の治療・予防に役立つと期待される。そこで枯草菌のイノシトール代謝系を改変してSI を生産する細菌細胞工場を開発した。
  キーワード:アルツハイマー病、アミロイドβタンパク質(Aβ)、イノシトール、枯草菌、細胞工場
創薬ターゲットとしての核−細胞質間物質輸送 宮本洋一
  Nucleocytoplasmic transport as a target of drug discovery
 核と細胞質との間の物質輸送は、真核細胞生存の根幹となる機構である。本稿では、核輸送分子インポーティンαに着目し、その機能的側面を解説するとともに、創薬ターゲットとしての可能性を今後の展望を交えて紹介する。
  キーワード:核輸送、インポーティンα、核移行シグナル、ストレス、ウイルス感染
翻訳後修飾を含むアミノ酸配列を高特異的に認識する人工結合タンパク質  安井典久・服部峰充・小出昌平
  Designed binding proteins highly specific to post-translational modification motifs
 翻訳後修飾を含む特定アミノ酸配列に高い特異性を示す結合タンパク質は、分子生物学や医学において魅力的なツールである一方、その作製は困難である。進化分子工学を駆使し、問題を克服した筆者らの取り組みについて解説する。
  キーワード:翻訳後修飾、人工結合タンパク質、組換え抗体、affinity clamp、進化分子工学
トピックス ホップゲノムから栽培化の歴史を紐解く  高木基成・白石 慧・小埜栄一郎
  Tracing the history of hop cultivation through genome analysis
  キーワード: ゲノム、バイオインフォマティクス、農作物、育種、ホップ
難病“クッシング病”発症の分子メカニズムの解明  川口紘平・駒田雅之
  Elucidation of molecular mechanisms for the pathogenesis of Cushing’s disease
  キーワード:クッシング病、脳下垂体、腫瘍、脱ユビキチン化酵素、EGF 受容体
植物ミトコンドリアへの選択的遺伝子導入方法の開発  沼田圭司
  Selective gene introduction into plant mitochondria
  キーワード:ペプチド、ミトコンドリア、植物
高速シークエンサーで辿る硝石生産の微生物生態学的足跡  成廣 隆
  Uncovering vestiges of microbial production of saltpeter through high-throughput sequencing
  キーワード:焔硝生産、高速シークエンサー、硝化微生物、バイオリファイナリー
ウイルスの毒性遺伝子を用いた病原菌の生育抑制~植物病原菌からヒト病原菌への応用~  浦山俊一・森山裕充・寺岡 徹・川本 進
  Growth suppression of pathogenic fungi with viral gene ~Application from plant pathogen to human pathogen ~
  キーワード:菌類ウイルス、病原真菌、毒性遺伝子
マメ科で見つかった新規細胞質型チロシン生合成経路  前田 宏
  Non-plastidic tyrosine biosynthetic pathway in legumes
  キーワード:チロシン、植物代謝経路、フィードバック制御、マメ科、天然化合物
学会見聞記 日本農芸化学会大会 中村英光・永田宏次・水口千穂・岡田晋治・伏信進矢・井上 順・野田陽一・新井博之・森 直紀・永田晋治
バイオの窓 バイオの真夏の夜の夢 田中 剛
産業と行政 天然物創薬の新しい潮流(新たなフロンティア) 能登 靖
生態系影響評価への次世代シーケンサーの活用
  バイオオーグメンテーション施工時の微生物叢解析を例に
三浦隆匡・山副敦司・藤田信之
今後のバイオ産業政策の在り方について(論点整理)
  「ゲノム編集技術」が創るバイオ経済(Bioeconomy)の未来
佐伯徳彦
JBAニュース BIO との新しい連携-BIO Asia2015
国際連携関連セミナー紹介
書 評 「続」英語で学ぶ生物学 生物科学の新しい挑戦 田畑和彦
JBA人事異動(自己紹介) 
会員の動き  
次号予告   
編集後記   

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