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バイオテクノロジーの基礎用語辞典(7ページ中の7)

40. 細胞融合
複数の細胞が融合して一つの雑種細胞となる現象。自然界では、精子と卵子の受精現象が典型的な例である。バイオテクノロジーの一つの研究事例として、トマトとジャガイモから作られた「ポマト」などがある。
41. ゴールデンライス
スイセンの遺伝子を組込んで、ベータカロチン(体内でビタミンAに変化する物質)を産出するように作られた、遺伝子組換えのイネのこと。米粒が黄色がかっていることから、「ゴールデンライス」の名前がついた。ビタミンA不足による疾病が解消されることが期待されている。
42. アナフィラキシー
急性の全身性かつ重度なI型過敏症のアレルギーのことをいう。ある抗原に反応して産生されたlgE抗体が組織内のマスト細胞(全身の様々な組織に分布する免疫細胞)等の表面と結合し、長期間にわたって存在した時に、その抗原が再び体内に入って起こる反応。発疹、呼吸困難などの全身症状を起こし、死に至ることもある。ハチに刺された時、2回目の方がショックが大きいのも「アナフィラキシー反応」が起こるためである。
43. リスク
人の健康や環境に起こりうる悪影響の可能性(確率)と、悪影響による被害の大きさが組合わさったもの。その2つの要素を組み合わせて考えること。
44. リスクコミュニケーション
リスクに関する情報を利害関係者間において共有すること。関係者には、リスク評価者、リスク管理者、消費者、産業界、学会やその他の利害関係者(生産、流通、行政等)が含まれ、コミュニケーションの内容には、リスク評価結果の説明やリスク管理に関する決定根拠も含む。
45. リスクマネージメント
全ての利害関係者の協議によって、種々のオプションを検討する過程。リスク評価結果に基づき、生活習慣の状況といった要因なども考慮した上で、健康などを損なう危害を低減し、具体的な規制や指導を行う。必要であれば、適切な予防管理オプションを選択する。
46. バイオセーフティ
感染性微生物や遺伝的改変生物の、研究、商業利用等にあたり、人等の健康や環境保全が確保されること。細菌、ウィルスなどの微生物やアレルゲン、毒素などの微生物が産生する物質等が原因で人体等に生じる災害「バイオハザート」を防止、予防する措置(生物学的安全性)。

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