Activity Report 2019
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■ 機能性食品研究会 国民の健康寿命の延伸と産業振興への貢献を目指し、会員相互の意見交換や勉強会の実施を通じて、機能性表示食品制度の見直しに向けた提言やパブリックコメントへの意見提出を行っています。2018年度は、「食」が体に良いと素直に言える環境をどのように構築していくか、提言も視野に入れて内容を検討しました。(独)日本学術振興会 先導的研究開発委員会「食による生体恒常性維持の指標となる未病マーカーの探索戦略」にも参画し、食のイノベーションをもたらすグローバルな新たな研究領域として議論しました。2018年度は「食の研究開発の目指すところ」「メタボローム」「miRNAとmRNA」「海外戦略」をテーマに講演会を開催しました。宮澤陽夫 氏東北大学未来科学技術共同研究センター■ ヘルスケア研究会 少子高齢化、生活習慣病の増加等を背景に、QOLの改善、健康寿命の延伸や医療コストの抑制等が社会的に求められており、病気になる以前の未病や健康の状態を維持・改善する取り組みが重要になっています。本研究会は、様々なヘルスケア事業を展開/志向しているJBA会員企業相互の情報共有、共通課題への対応を通じて、ヘルスケア分野における研究/技術開発の推進および新規産業の創出/発展に寄与することを目的として活動しています。2018年度は以下の活動を行いました。すなわち、①JBA会員、ヘルスケア研究会会員および一般向けにセミナー・講演会を開催し、ヘルスケア全般に関する話題提供を行いました。②これまでの検討・調査内容を踏まえ、フレイル予防をキーワードとしたヘルスケア・イノベーションに関する政策提言、国家プロジェクト提案のためのワーキンググループを立ち上げて集中的に議論を開始しました。さらに、③本研究会が主体となり、BioJapan 2018の展示会プレゼンテーションにおいて「ヘルスケア研究会の活動報告および産官の取り組み」を企画・開催しました。■ バイオエンジニアリング研究会 エンジニアリングの視点からバイオ関連の製品・製造プロセスにアプローチしています。2018年度は、公開講演会・パネルディスカッション「バイオ×デジタル(AI・IoT)」、工場見学会(中外製薬工業㈱浮間工場 バイオ医薬品原薬製造プラント)、シングルユース小委員会講演会「シングルユースの機器選定基準と今後への期待、抗体の物性解析に関する現状と課題」を開催しました。藤井智幸 氏東北大学工場見学会(中外製薬工業㈱浮間工場)参加者会長会長 (2018年4月より)松岡克典 氏(健康・医療系)((国研)産業技術総合研究所)会長駒村純太 氏(三井化学㈱)副会長■ 新規研究会/プロジェクトデザイン 製薬企業が新規モダリティ創薬を結実させるためには、多彩な関連技術(創薬エコシステム)が不可欠です。新規モダリティ基盤研究会(仮称)を立ち上げて、必要とされる基盤技術群の構築・充実を目指します。 また、ヘルスケア研究会、機能性食品研究会などでは、新規研究開発プロジェクト提案を視野に入れた活動を実施しています。■ 研究会とシンポジウム開催先端バイオ情報提供 シーズ発掘・産業化(1)Advanced Biotechnology Agora6先端技術情報発信Advanced Biotechnology AgoraJBA _ Activity Report 2019バイオテクノロジーの広範な応用分野をカバーする各研究会、最新の技術進歩を産業化へ結びつける、我が国にふさわしい実のある研究開発プロジェクト活動、技術的ブレイクスルーをシーズ、あるいは、将来へ向けてのプレシーズとしての発掘を狙ったセミナー企画を会員向けに実施しています。1

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