Activity Report 2020
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開発した情報解析技術とデータ/知識ベースを融合したスマートセル候補の設計Design長鎖DNAを用いたハイスループット微生物合成Build高精度オミクスを活用したハイスループット微生物評価Test物質生産向上に資する配列・遺伝子・酵素タンパク質の特徴量抽出Learn地域のアグリバイオ資源殺菌・抗菌抗酸化・抗UV機能香料(癒し、認知症改善)無機基材樹脂添加剤コーティング材電池・キャパシタ電極材料等の炭素材料機能性ナノセルロース糖エステル(乳化剤等)機能性食品機能性油C6糖の安価安定供給=ボトルネックを解消養殖用飼料中間製品(本システム)ユーザーによる最終製品最終製品(本システム)93Advanced Biotechnology AgoraJBA _ Activity Report 2020■ 次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(糖鎖利用による革新的創薬技術開発事業)■ 植物等の生物を用いた高機能品生産技術の  開発/高生産性微生物創製に資する  情報解析システムの開発■ 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP2)/  スマートバイオ産業・農業基盤技術/  アグリバイオ・スマート化学生産システムの開発■ 次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業 (バイオ医薬品の高度製造技術の開発/バイオ医薬品連続生産等の基盤技術開発)■ 研究開発プロジェクト● 経産省/AMED 2016年9月~2020年度SPL1:久野敦連鎖の検出分科会【1】SPL2:梶裕之TL:久野敦、千葉靖典PL/SPL/TL会議⇒全体マネジメントユーザーフォーラムJBA事務局知的財産委員会研究情報報告会研究情報評価相談会慶應大分室産総研分室集中研知財コーディネータPL:坂元 亨宇AMED研究コンソーシアム研究推進会議[ 糖鎖創薬PJ研究開発マネジメント体制 ]構造解析分科会【2】SPL3:梶原泰宏製造分科会【3】SPL4:山本一夫捕捉分子作製分科会【4】SPL5:入村達郎創薬意義解明分科会【5】SPL6:千葉靖典創薬研究分科会【6】 世界的にトップレベルにある我が国の糖鎖基礎研究技術を駆使し、難治性疾患治療薬の創薬標的になり得る糖タンパク質等を同定し、創薬標的としての意義を解明することを目標とする研究開発事業です。JBAは研究開発の一部を分担し、また研究コンソーシアムの管理、研究成果の導出を目的としたユーザーフォーラムおよび知財委員会の運営を行っています。 2019年度はアウトリーチ活動を活発化しました。AMED糖鎖創薬PJ集中研シンポジウム―医工連携を目指して―、および見学会を慶應義塾大学総合医科学研究棟にて開催しました。BioJapan 2019ではこれまで得られた技術成果や今後の展望をスポンサーセミナー「糖鎖が拓く未来医療」として発表しました。また、ブース出展では成果報告を行うとともに、糖ペプチド合成装置およびレクチンアレイ解析装置を展示しました。さらに活動成果の一端をB&I誌に特集「糖鎖研究から創薬への挑戦」として連載しています。● 経産省/NEDO 2016~2020年度 最先端のバイオテクノロジー/情報科学技術の融合とDesign, Build, Test, Learn(DBTL)サイクルの活用により、微生物の物質生産能を最大限に引き出し、化学合成では難しい有用素材の生産や従来法を凌ぐ高生産化を可能とする「スマートセル」創出プロジェクトが推進されています。JBAでは産学連携により、糸状菌のバイオマス糖化酵素群のプロテオーム・トランスクリプトーム情報をもとに糖化酵素遺伝子の発現ネットワークモデルの構築と発現制御因子の探索・検証を進めています。バイオ・情報融合のDBTLサイクルで最終的に複数の糖化酵素遺伝子の同時発現制御が可能なモデル・技術の構築を目指します。 また、2019年度からはプロジェクトで開発される「スマートセル」創出技術のアウトリーチ活動を担当しています。セミナーや各種媒体を通じて各種技術の内容と応用例をプロジェクト外に広く紹介し、「スマートセル」の実用化・事業化支援を進めています。● 内閣府/農研機構生研支援センター(管理機関) 2018~2022年度 SIP第2期課題「農林水産業系未利用資源を活用した次世代化学産業基幹技術の開発」に採択されました。石油資源への依存低減や持続可能社会の実現に向けて期待されるバイオ素材等のサプライチェーンの確立には、基幹素材の安価・安定供給が課題です。本研究では、農業系未利用資源から各成分を高効率に分離し、複数の高付加価値素材と基幹素材を同時生産する一貫プロセスの開発を、産学・地域の連携で目指しています。● 経産省/AMED/次世代バイオ医薬品製造技術組合(研究分担) 2018~2020年度 バイオ医薬品製造技術は、大型培養槽を用いた第一世代技術に続き、シングルユース製品を用いた製造法・製造環境が進みCMOによる受注展開も活発化してきていますが、更なるコストダウンを目指した技術開発として連続培養・連続生産プロセス構築の取組みが進んでいます。学会・論文情報・企業IR情報等からバイオ医薬品の連続生産プロセスに係る海外最新技術動向の調査・分析を進めています。3

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