創薬モダリティ基盤研究会
次世代抗体医薬・核酸医薬・遺伝子細胞治療・再生医療・デジタル医療など、新たに取組みが活発化しているモダリティによる創薬を結実させるためには、多彩な関連技術やパートナーなどの創薬エコシステムが不可欠です。
本研究会は、国内モダリティ基盤技術の現況・立ち位置等の把握、必要な基盤技術群の構築と充実を目指し、2019年11月に発足し、4つのsmeWG活動を中心に進めています。
会長 久保庭 均 氏
(Renzoku Biologics(株) 代表取締役CEO)
会長・副会長
会長
久保庭 均 氏(Renzoku Biologics(株) 代表取締役CEO)
副会長
和田 猛 氏(東京理科大学 教授)
津本 浩平 氏(東京大学大学院工学系研究科 教授)
堀田 秋津 氏(京都大学iPS細胞研究所 准教授)
目的
本会は、JBA会員企業相互の情報共有、共通課題への対応を通じて、多様化する創薬プロセスの変革に鑑み、新規創薬のために必要な基盤技術群の構築と充実に寄与する。
ビジョンとミッション
ビジョン
「日本の創薬モダリティ研究、産業の振興を図り、新たな治療法を連続的に生み出すことで、イノベーションを通じて世界に貢献する」
ミッション
「創薬モダリティに軸足を置いた議論・研究を通じて、日本のバイオエコノミー戦略の推進に資する」
活動内容
創薬モダリティに関する世界における立ち位置を把握し、必要な基盤技術群の構築と充実を目指し、次の3つの項目を活動の柱におく。
- 専門家によるsmeWG活動
- 広報、講演、啓発活動
- 提言・実践活動
上記3つの柱を活動として進め、特にsmeWG活動を本研究会活動の中心活動を位置付けて取り組んでいく方針としている。
今年度活動方針
本研究会活動の中心である4つのsmeWG(次世代抗体)、smeWG(核酸医薬)、smeWG(遺伝子細胞治療)、smeWG(新治療技術)を中心に、本研究会活動を進める。また、今年度は「緩やかな連携」を活動方針として加え、各smeWGの共通課題解決を図ることを目的に、Joint-smeWG活動、AMED事業連携講演会、国際的なプロセス関係のオピニオン団体BioPhorumとの連携セミナー、本研究会会員相互の技術理解促進のためのピッチプレゼンテーション会の企画を進める。
- smeWG(次世代抗体)
各創薬プロセスにおけるAI/機械学習とそれらを繋ぐための検討、ADCなど日本の強みを生かした競争力強化の議論、具体的連携機会創出の可能性等について検討を進める。 - smeWG(核酸医薬)
2030年バイオ戦略の目標にむけ、構造解析や配列設計などの技術情報、臨床試験に向けた合成・分析・評価・ DDS・レギュラトリーサイエンスから実製造までを幅広く理解し、対面協議の機会をもちながら議論を進める。 - smeWG(遺伝子細胞治療)
遺伝子細胞治療に関する現状およびニーズを、他のモダリティとの比較を交えて整理し、いま優先的に取り組むべき技術的・制度的課題について、産学の立場から多角的に議論する創薬とモダリティに関するAIやデジタル技術に関して、企業での取り組みを共有するとともに、アカデミア研究の社会実装化に向けた議論を行う。 - smeWG(新治療技術)
創薬における次世代モダリティや治療技術となり得るシーズを発掘し、技術・課題について学び、その社会実装の可能性についてアカデミアと企業が共に議論する。
研究会メンバー
メンバー構成(2025年6月時点)
大学等公的研究機関 16 / 産業界 88社 / 団体・組合 3機関 計107機関
前年度活動
提言・実践活動として、革新的次世代核酸医薬開発を目指したINGOT プロジェクトを推進するとともに、研究会会員の皆様から寄せられた技術面・規制面・ビジネス面からのご意見をベースに策定した2030年ビジョンをもとに、2024年度は4つのsmeWG(次世代抗体、核酸医薬、遺伝子細胞治療、新治療技術)にて、そのビジョンの具体化作業・活動を進めた。また、モダリティ同士の組み合わせや薬物送達技術などの共通技術が重要なことから、smeWG間での連携や議論を重視し、「薬物送達技術と規制に関する動向と展望」と題した白書を発表した。更に英国BioPhorumや、AMED「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」との連携講演会なども行った。 (参考:「革新的次世代核酸医薬(INGOT)」プロジェクトB&I Vol.79(6), 502~503(2021))
お問い合わせ・入会方法
本研究会の趣旨に賛同するJBA法人会員、JBA個人会員(アカデミアのみ)の方は、事務局まで下記メールでお問い合わせください。
お問い合わせ
(一財)バイオインダストリー協会
創薬モダリティ基盤研究会事務局 北嶋・中戸川
TEL:03-6665-7950 E-mail:modalities(at)jba.or.jp((at)は@に置き換えて下さい)
JBA創薬モダリティ基盤研究会設立について(2019年11月27日)