2019 VOL.77 NO.6

更新日:2019年11月18日

巻頭言

◆科学を「文化」として根付かせる(高木昌宏)

目でみるバイオ

◆光を感知して色が変わるシアノバクテリオクロム(伏見圭司・成川 礼)

◆バイオテクノロジーで幻の黄色いアサガオを再現する(星野 敦)

解説

◆ガソリンの微生物生産に向けた合成生物学的アプローチ(湯澤 賢)

要旨
我々は石油の枯渇や安定供給という問題に直面しており、再生可能資源から燃料物質を生産するための技術開発が精力的に行われている。本稿では微生物を利用したガソリンの生産に関して解説する。

◆植物科学から麻酔薬の作用機序に迫る(蔭西知子・陽川 憲)

要旨
麻酔が動物の意識を失わせる作用機序はいまだ不明である。接触刺激で葉を動かす植物を麻酔処理すると、葉を動かさなくなる。これを観察することで、麻酔の作用機序について考察し、植物への麻酔の利用例を紹介する。

◆海洋微生物における多価不飽和脂肪酸生合成酵素の解析と応用(林 祥平・小笠原泰志・佐藤康治・大利 徹)

要旨
本稿では、ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸の生合成に関わるポリケチド合成酵素様巨大酵素複合体「多価不飽和脂肪酸生合成酵素」の反応機構解明とその知見に基づいた酵素の機能改変について紹介する。

◆天然培地成分の網羅的分析による微生物培養予測(小西正朗)

要旨
工業微生物プロセスやバイオ燃料生産、バイオリファイナリーで使用される天然原料の成分が微生物増殖や物質生産に与える影響を培地組成から予測する手法について解説する。

◆バイオマス変換に向けたリグニンとその親和性分子における相互作用解析(渡辺隆司・德永有希)

要旨
植物バイオマス変換では、選択的リグニン分解とリグニンによる糖化酵素の活性阻害の軽減が求められる。本稿では、リグニン認識の分子ツールとなるペプチドと、セルラーゼの糖質結合モジュール(CBM)とリグニン間の結合について解説する。

トピックス

◆梅酒の伝統製法を判別する安定同位体比分析(赤松史一・大江孝明)

◆糸状菌由来新規β-1,2-グルカナーゼの構造と機能(田中信清・中島将博・田口速男)

◆細胞膜透過性ペプチドを用いた大腸菌細胞内への巨大DNA導入法(小田原真樹・沼田圭司)

◆麴菌糖質分解酵素の協調作用によるキシログルカンオリゴ糖の分解(松沢智彦)

◆フラボノイド代謝工学で咲いた幻の黄色いアサガオ(星野 敦)

◆アフリカ睡眠病薬アスコフラノンの生合成経路解明による高生産系の構築(荒木康子・淡川孝義・松崎素道・阿部郁朗)

◆光エネルギーを利用してATP を生産し自分のパーツをつくる人工細胞(車 兪澈)

◆哺乳類内在性色素を結合するシアノバクテリオクロム(成川 礼・伏見圭司)

◆3つの不斉中心を同時制御可能なカルボニル還元酵素の開発(日比 慎・宮川拓也・田之倉優・小川 順)

◆機械学習を活用したペプチド-受容体ペアの予測と実証(佐竹 炎・白石 慧)

国際動向

◆欧州エコシステム調査(塚本芳昭)

産業と行政

地域産業支援機関の活動⑦
◆医療機関を中核にしたファルマバレープロジェクト(植田勝智)

◆医療・バイオ等の分野におけるIoT 関連技術またはAI 関連技術を利用した発明に関する特許実務と考察(池上美穂)

特集

糖鎖研究から創薬への挑戦

◆病理から見た難治がん克服への展望と糖鎖研究への期待(坂元亨宇)

我が国養殖業の持続可能な展開へ向けて

◆養殖業における環境管理と疾病防除(乙竹 充・坂見知子)

◆第3回バイオインダストリー大賞受賞者インタビュー
◆第3回バイオインダストリー奨励賞受賞 -10人のメッセージ-

NEDOスマートセルプロジェクト

自家蛍光顕微鏡技術の開発
◆非破壊イメージングによるハイスループット細胞評価技術(八幡志央美・野村暢彦・八幡 穣)

高精度定量ターゲットプロテオーム解析技術の開発
◆スマートセル開発に資するメタボロミクス技術(松田史生)

メタボライトセンサ構築技術
◆スマートセル開発に資するメタボロミクス技術(関 貴洋・小林一幾・梅野太輔)

機構紹介

◆食と農免疫国際教育研究センター -薬に頼らない農畜水産物の健全育成を目指して-(米山 裕)

◆生物資源データプラットフォームのご紹介(市川夏子)

JBAニュース

JBA研究会紹介
◆ヘルスケア研究会


◆BA バイオリーダーズ研修2019

植物バイオ研究会
◆「アジアでのバイオマス生産」講演会

アルコール・バイオマス研究会
◆積水化学工業㈱パイロットプラント見学会

発酵と代謝研究会
◆「微生物エコシステムの理解と利用」勉強会

バイオエンジニアリング研究会
◆カルティベクス工場見学会

バイオエンジニアリング研究会
◆講演会 ~バイオ医薬品における連続生産の現状と課題~

総目次

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