2020 VOL.78 NO.5

更新日:2020年9月24日

巻頭言

◆コロナで活路を切り開く(宮田 満)

総説

◆ゴマリグナン配糖体の生合成経路の全貌解明(小埜栄一郎・村田 純・堀川 学・中山 亨)

要旨
 ゴマ種子にはヒトに対するユニークな健康維持・促進効果が期待されるリグナンが含まれており、セサミノールやその配糖体はその代表例である。セサミノール配糖体の生合成に関わる最後の"missing piece"となっていた酵素遺伝子が同定され、多酵素複合体(メタボロン)の形成を介した同配糖体の生合成の仕組みが提案された。本稿では、セサミノール配糖体生合成に関わる最近の発見とその意義について概説する。

解説

◆エーテルリン脂質特異的加水分解酵素の発見と臨床検査キット開発(杉森大助・酒瀬川信一・山浦沙樹)

要旨
 各種疾患や病態を把握するバイオマーカーとしてエーテルリン脂質(EtPl)等の生理活性脂質が近年注目されている。本稿ではEtPl加水分解酵素の発見と、それを利用した臨床検査キット開発事例について解説する。

トピックス

◆褐藻の主要多糖類アルギン酸の分解物が示す特定アミノ基との反応性(河井重幸・橋本 渉)

◆液体のりの主成分ががんの治療効果を飛躍的に向上させる(野本貴大・西山伸宏)

◆TALENを用いた植物ミトコンドリアのゲノム編集(風間智彦・有村慎一)

◆セサミンの抗炎症作用メカニズムの解明(加部泰明・末松 誠)

◆トランス脂肪酸による毒性発現機構(平田祐介・松沢 厚)

◆菌類の菌糸体ネットワークに見られる「記憶と決断」(深澤 遊)

◆人工細胞と固体表面をつなぐ接着ナノファイバー~新規生体触媒の開発を目指して~(石川聖人・堀 克敏)

◆麴由来グリコシルセラミドによるコレステロール代謝改善(北垣浩志・浜島弘史・中山二郎・永尾晃治)

◆放線菌におけるタンパク質生産量向上のための新規コドン最適化技術(齋藤 裕・北川 航・亀田倫史)

◆大規模展開を可能にする木材の直接メタン発酵技術(大塚祐一郎)

◆天然有機化合物の生合成上の出発物質を予測する『Metabolic Disassembler』(小寺正明)

◆メラトニンの多彩な作用:宇宙空間で悪化する骨代謝の改善効果(服部淳彦)

国際動向

シリーズ:グローバル連携⑫
◆フランスの基幹産業であるヘルスケア産業(堀 玲子)

産業と行政

◆「バイオ戦略2020について」(森 幸子・服部 正)

◆創薬モダリティ基盤研究会2019年度smeWG活動報告(久保庭均・中崎有恒・和田 猛・木村正伸)

特集

我が国養殖業の持続可能な展開に向けて

◆ポスト・コロナの養殖業-特集を終わるにあたって(和田時夫・伊藤文成)

バイオプラスチック

◆バイオプラスチックの現状と課題(岩田忠久)

NEDOスマートセルプロジェクト

複数遺伝子同時発現制御技術の開発
◆糸状菌を用いた有用タンパク質同時生産制御技術の開発(小笠原渉・志田洋介・油谷幸代)

◆コリネ菌を用いた有用芳香族化合物生産菌の開発(乾 将行)

ω-3系多価不飽和脂肪酸含有油脂の生産性向上
◆油脂酵母を用いた機能性油脂生産菌の開発(高久洋暁・荒木通啓・油谷幸代)

糖鎖研究から創薬への挑戦

◆糖鎖認識の基礎から応用へ(山本一夫)

第3回バイオインダストリー奨励賞受賞業績

◆未知の微生物を"培養"して新たな生物機能を探る(玉木秀幸)

◆ペプチドホルモンによるストレス情報伝達の応用利用と乾燥ストレス耐性作物の開発(高橋史憲)

◆幹細胞イメージングを実現する超低毒性量子ドット開発と再生医療への応用(湯川 博)

JBAニュース

◆JBA の新たなセミナー形態の構築

◆企業とのマッチングを目指す8 大学医工連携シンポジウム(大学連携型セミナーを起点とした社会連携)(小野洋一)

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