2021 VOL.79 NO.3

更新日:2021年5月19日

巻頭言

◆ムーンショット型研究開発制度における「昆虫プロジェクト」(室伏きみ子)

解説

◆小分子化合物による細胞内タンパク質の分解制御技術(宇津木優樹・鈴木琢海・宮前友策)

要旨
 小分子化合物を用いて、細胞内の標的とするタンパク質の発現量を、翻訳後レベルで制御する手法は、基礎生物学や創薬において重要な分子ツールである。本稿では、筆者らの研究を含む国内外の研究動向について解説する。

◆酵母を用いた植物由来の甘味成分グリチルリチンの生産(Soo Yeon Chung・關 光・村中俊哉)

要旨
 漢方薬原料「甘草」に含まれる天然の甘味成分であるグリチルリチン生合成の鍵となる新しいタイプの配糖化酵素CSyGTを発見し、本酵素遺伝子を含む計7 種の遺伝子を導入した出芽酵母で、グリチルリチンを発酵生産した。

トピックス

◆イネの根系形態を制御する遺伝子の農業への活用(宇賀優作)

◆行動睡眠メカニズム研究のモデルとしてのヒドラの有用性(伊藤太一)

◆きのこを褐変化させる毒素tolaasinを解毒する細菌(横田健治・富田 駿・篠原弘亮)

◆高純度のショ糖を蓄積する「サトウイネ」の作出(笠原竜四郎)

◆糸状菌と細菌の相利共生関係 ~菌糸の高速道路に細菌が払う通行料~(竹下典男)

◆大腸菌におけるピルビン酸応答転写因子の多様な役割(島田友裕)

◆コケ植物における茎葉形成に重要なアルギニン代謝(川出健介)

◆龍涎香の主成分アンブレインの人工生合成経路の創出(上田大次郎・佐藤 努)

◆植物由来材料を原料とした史上最高の耐熱性を示すプラスチックの開発(大西康夫・金子達雄・荻野千秋・高谷直樹)

◆皮膚の構造と機能に及ぼす張力均衡の役割(木村 駿・辻 孝)

◆パーキンソン病患者特有の腸内細菌叢の変化(平山正昭・大野欽司)

◆ヒトタンパク質アレイを用いた抗体の特異性検証技術(森下 了)

バイオの窓

◆無意識を意識する?(矢吹彬憲)

国際動向

◆グローバルバイオエコノミーサミット2020(髙田英昭)

産業と行政

◆COVID-19危機を乗り越えるための社会連携のあり方 科学的エビデンスとリスクコミュニケ―ションの重要性、超えるべき日本の壁(今村恭子)

特集

バイオプラスチック

◆化学合成による高性能バイオプラスチックの創製(阿部英喜)

第4回バイオインダストリー奨励賞受賞業績

◆微生物発酵を利用した再生可能資源からの高機能バイオマスプラスチック原料生産技術開発(久保田 健)

◆味覚の脳内伝達とその調節を担う神経細胞・ネットワークの解明(中島健一朗)

in vivoイメージングを革新する人工生物発光システムAkaBLIの開発と応用(岩野 智)

新型コロナウイルス感染症(2)

◆新型コロナウイルスの感染様式(氏家 誠)

◆COVID-19検査技術の進歩、現在、未来(養王田正文)

◆AIとシミュレーションによる新型コロナウイルス治療薬探索(関嶋政和)

JBAニュース

◆令和2年度全国バイオ関係者会議の活動状況について

◆JST人材育成事業ACT-X「環境とバイオテクノロジー」(野村暢彦)

バックナンバーへ戻る