2021 VOL.79 NO.4

更新日:2021年7月29日

巻頭言

◆世界最先端のバイオエコノミー社会の実現に向けて(森 幸子)

解説

◆脂溶性化合物を"絞り出す"多剤排出ポンプMDR1の分子機構(小段篤史・植田和光)

要旨
 ABCタンパク質の1つMDR1は様々な脂溶性化合物を細胞外に排出する多剤排出ポンプである。本稿では筆者らが最近明らかにした"脂溶性化合物を絞り出すように細胞外へと排出する"MDR1の分子メカニズムを紹介する。

◆重イオンビームで魚養殖餌料に適した大型ワムシを創る(常泉和秀・阿部知子)

要旨
 (国研)理化学研究所で開発した重イオンビームを用いた品種改良法によって、様々な植物で成長が良くなる変異体が得られている。この技術を仔魚のエサとなるワムシに適応したところ、大型化に成功した。

◆植物における光合成の明反応と暗反応を協調させる仕組み(鈴木紗絵・増田真二)

要旨
 緊縮応答と呼ばれる遺伝子発現・代謝の調節機構により、光合成の明反応と暗反応が協調的に 制御される仕組みを明らかにした。この知見は、光合成の最適化による植物バイオマスの増産に向けた新たな方策の創出につながる。

トピックス

◆コリネ型細菌が作り分ける多様な膜小胞(永久保利紀・豊福雅典)

◆カイコの脱皮回数が決まる仕組み(大門高明)

◆ビールのタマネギ様オフフレーバーの生成機構(野場重都)

◆メタノール細菌・細胞壁成分の出穂後葉面散布による酒米増収(由里本博也・阪井康能)

◆ウイルスベクターを利用したナス科作物のゲノム編集(有賀裕剛・石橋和大)

◆泡盛古酒の特徴香バニリンの前駆体は黒麹菌の酵素で作られる(眞榮田麻友美・平良東紀)

◆シロイヌナズナにおけるネオリグナンの生合成機構と生理的役割(榊原圭子)

◆血液細胞からのイヌiPS細胞作製(鳩谷晋吾)

◆線虫の健康寿命を集団レベルで解析する新技術「C-HAS」(首藤 剛・福島友太朗)

バイオの窓

◆素人技術者を目指して(小原一朗)

産業と行政

◆健康な人のヘルスケアを産業に~JBAヘルスケア研究会での検討~(松岡克典)

◆創薬モダリティ基盤研究会2020年度smeWG活動報告(久保庭均・中崎有恒・津本浩平・和田 猛・木村正伸)

国際動向

シリーズ:グローバル連携⑬
◆最新の米国医療事情 ~バイデン政権の医療政策、コロナの影響とイノベーション、医療クラスターについて~(佐伯徳彦)

特集

バイオプラスチック

◆生分解性プラスチックの環境分解性と分解酵素(粕谷健一・橘 熊野・鈴木美和)

新型コロナウイルス感染症(3)

◆COVID-19診断における検査の現場(髙橋 聡)

◆新型コロナウイルスに対するDNAワクチンの開発(森下竜一)

◆新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害(三輪高喜)

◆ファビピラビル創製から今日までをふり返って(山田光一)

JBAニュース

JBAバイオエンジニアリング研究会
◆新機軸を盛り込み、新体制スタート 総会および講演会報告

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