2025 VOL.83 NO.3

巻頭言

・我が国のバイオエコノミーの発展に向けて(川上 大輔)

目で見るバイオ

・蛍光寿命バイオセンサーで細胞内を見る(仲 崇霞・新井 敏・岡田 康志)

解説

・組換えアデノ随伴ウイルスによる遺伝子導入効率に影響するカプシド構造の多様性(内山 進・山口 祐希・津中 康央)

要旨
現在、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)は遺伝子治療の中心的プラットフォームとなってい るが、その品質特性には不明点が多い。本解説では、近年開発された分析法と分かってきた rAAV の品質特性について解説する。

・麴菌の固体培養特異的アグマチン生産に関わる新規アルギニン脱炭酸酵素(赤坂 直紀・藤原 伸介・保川 清)

要旨
日本の伝統的発酵食品の製造に欠かせない麴菌は、「生活の質」の改善に寄与することが報告されているアグマチンを、固体培養特異的に生産する。本稿では、新規アグマチン生合成酵素の同定、ならびに同酵素の生化学的特性について解説する。

トピックス

・疎水化プルランナノゲルをキャリアとした新型コロナワクチン(村岡 大輔・秋吉 一成)

・バニラの甘い香り成分を一段階で生産する酵素の開発(古屋 俊樹)

・プロポリス生理活性成分アルテピリン C の酵母による生産(番場 崇弘・棟方 涼介・矢﨑 一史・蓮沼 誠久)

・DNA ヘリカーゼ変異を利用した新たなマウス染色体再編技術の開発(岩田 悟)

・立体構造モデルに基づく新型テルペン合成酵素の発掘(阿部 透・佐藤 努)

・高温高圧水で分解・資源再生するビニル系プラスチック(髙坂 泰弘)

・定量性と汎用性に優れた蛍光寿命バイオセンサーの開発(岡田 康志)

バイオの窓

・編集委員の仕事 (伊東 久仁)

産業と行政

・トリュフ栽培に向けた取組みと今後の展望(山中 高史)

バイオものづくりプロジェクト(12)
・植物を用いた大規模有用物質生産のための一貫システムの開発(福澤 徳穂)

バイオものづくりプロジェクト(13)
・高吸収型天然カロテノイドの大量生産システム実証(日尾野 隆・渡邉 彰・中村 健人・乾 将行)

特集

第8回バイオインダストリー奨励賞 受賞業績
・次世代創薬を加速する超高感度キャピラリー電気泳動分析技術の開発(川井 隆之)

・炭酸カルシウムのバイオミネラリゼーションの形成メカニズム研究と脱炭素技術の開発(鈴木 道生)

・脳傷害における人工足場マテリアルを用いた神経再生・脳機能回復促進方法の開発(中嶋 智佳子)

・野外環境におけるトランスクリプトーム変動の解明・予測とその応用(永野 惇)

この素材!この技術!が世の流れを変えた!
・ガス発酵技術によるサーキュラーエコノミーの創出(佐藤 周知・小野 世吾)

JBAニュース

バイオものづくりフォーラム
・総会キックオフイベント

・2024 年度(令和 6 年度)第 2 回全国バイオコミュニティ連絡会


・会員の動き

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