2026 VOL.84 NO.4
2026 VOL.84 NO.4
巻頭言
・共創で育む創薬エコシステムの深化に向けて(宮柱 明日香)
新理事に聞く!(4)
・ 味の素(株) 高柳 大氏、(国研)産業技術総合研究所 千葉 靖典氏、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ(株) 永富 康司氏
総説
・ビフィズス菌の遺伝子変異導入系の変遷と現状(小酒井 智也・阪中 幹祥)
要旨
腸内細菌であるBifidobacterium 属細菌(ビフィズス菌)は、ヒトと密接な共生関係を築いてい る。本菌はヒトの腸内に十数種が生息しているが、それらの特性は種によって異なることがオ ミクス解析等によって示されている。最近、筆者らのグループは、様々なビフィズス菌種の遺 伝子機能を直接的に解明可能な「改良型温度感受性プラスミドを用いた遺伝子変異導入系」を 確立することに成功した。本稿では、筆者らが確立した系を紹介するとともに、2020 年代以降 に報告され始めているCRISPR-Cas 系を用いたゲノム編集技術についても概説し、産業上重要 な微生物であるビフィズス菌の遺伝子変異導入系の現状について整理したい。
解説
・脳におけるミクログリア変容の分子基盤と創薬への応用(照屋 林一郎・鶴田 文憲)
要旨
ミクログリアは脳内の恒常性維持や高次機能の制御に関わる免疫担当細胞である。本稿では筆者らが見いだした発達期におけるミクログリア変容のメカニズムを紹介し、脳神経疾患に対する創薬研究の可能性を考察する。
・ユビキチン・プロテアソーム系による幹細胞運命制御(工藤 保誠)
要旨
タンパク質恒常性を司るユビキチン・プロテアソーム系は、幹細胞の自己複製と分化を制御する核心的メカニズムである。本稿では、筆者らが同定した腸上皮幹細胞特異的ユビキチンリガーゼRNF32 による免疫・分化制御軸を中心に概説する。さらに、多能性幹細胞の幹細胞性維持への関与を論じ、分子レベルでの細胞運命操作の可能性を展望する。。
トピックス
・小胞体内におけるタンパク質品質管理の新区画の発見(渡部 マイ・倉持 円来・奥村 正樹)
・造礁サンゴが生み出す新規抗菌ペプチドの機能(青山 華子・髙木 俊幸)
・2 型糖尿病における血漿から唾液への糖移行がう蝕菌の割合を増加させる(坂中 哲人・久保庭 雅恵)
・高湿度環境下での植物の気孔を介した葉内水分制御と病原細菌によるかく乱(安田 盛貴)
・生理学的薬物動態モデルを用いた食品成分エルゴチオネインの有効用量の検討(西岡 健太郎)
バイオの窓
・バイオ系にとっての安全保障貿易管理(河井 重幸)
特集
この素材!この技術!が世の流れを変えた!(21)
・スマートフォンで腸活を"測って確かめる"時代へ
─腸音解析技術の開発から社会実装まで─(金川 典正)
・第9回バイオインダストリー奨励賞 受賞業績
多種多様なバイオ医薬品を標的部位に送達可能な変幻自在ポリマー(東 大志)
マルチパラメータ制御で切り拓くバイオセラミックスの新機能と実用化達成(林 幸壱朗)
細菌の細胞外膜小胞形成機構の解明による応用基盤技術の創出(豊福 雅典)
多成分の植物由来揮発性有機化合物の高感度リアルタイム質量分析法の開発と応用(関本 奏子)
・バイオの夜明け~スタートアップが今熱い!~(4) (株)ファーメンステーション・(株)オルガノイドファーム
JBAニュース
・創薬モダリティ基盤研究会 ㈱日本触媒・中分子医薬GMP 製造施設見学会および講演会報告
・「日本成長戦略の検討課題に向けた提言」3 者連名政策提言発出記者会見報告
・フードテック・アグリテックのスタートアップ支援イベント「Beyond Borders」の開催について
・East-West Biopharma Summit:Seoul 参加報告
・日EU ビジネスラウンドテーブル年次会合 出席およびBiovia・VIB 訪問報告
・会員の動き








