第7回バイオインダストリー大賞、大賞 特別賞、バイオインダストリー奨励賞の 表彰式・講演会を開催しました | 一般財団法人バイオインダストリー協会[Japan Bioindustry Association]
JBAからのお知らせ

第7回バイオインダストリー大賞、大賞 特別賞、バイオインダストリー奨励賞の 表彰式・講演会を開催しました

"最先端の研究が世界を創る-バイオテクノロジーの新時代-" をスローガンに、(一財)バイオインダストリー協会(JBA)が2017年に創設した「バイオインダストリー大賞」と「バイオインダストリー奨励賞」。第7回目となる今年は、10月11日(水)、BioJapan 2023の会場であるパシフィコ横浜にて表彰式と講演会を執り行った。

表彰式

3年半にわたるコロナ禍での対応を経て、今年度はコロナ前の2019年度と同様の会場仕様にて、人数制限なく、表彰式・講演会を開催した。第7回のバイオインダストリー大賞は、東京大学医科学研究所先端医療研究センター先端がん治療分野 教授、東京大学医科学研究所附属病院病院長・脳腫瘍外科 教授である 藤堂具紀氏の「遺伝子組換えウイルスを用いたがんのウイルス療法の開発と実用化」に関する研究が選ばれた。バイオインダストリーの発展のために新しい分野を拓き、卓越した新価値創出業績に対して、大賞の評価軸とは異なる局面での評価として特別に授与するに該当する場合に与えることができる賞として2021年に創設されたバイオインダストリー大賞 特別賞には、小西健司氏を代表者とする旭化成ファーマ(株)と(国研)産業技術総合研究所の共同研究グループの「コレステロールエステラーゼ大量生産スマートセルの開発」が選ばれた。続いて、バイオサイエンス、バイオテクノロジーに関連する応用を指向した研究に携わる有望な若手研究者を表彰する奨励賞には10人の新進気鋭の若手研究者が選出され、それぞれにJBA吉田稔会長から、表彰状、賞牌が授与された。

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(左より)吉田稔JBA会長、大賞の藤堂具紀氏、相澤益男選考委員長

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(前列左より)吉田稔JBA会長、大賞 特別賞 田村具博氏、小西健司氏、相澤益男選考委員長
(後列左より)村松周治氏、安武義晃氏、酒瀬川信一氏、

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(前列左より)吉田稔JBA会長、奨励賞受賞者(景山氏、加藤(創)氏、加藤(晃)氏、北島氏、栗原氏)
(後列左より)大西康夫選考副委員長、奨励賞受賞者(白崎氏、鈴木氏、古澤氏、三上氏)、飯島陽子選考副委員長  *右上段 受賞者(小松氏)

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大賞受賞記念講演会

表彰式の後、大賞記念講演が藤堂具紀氏から、特別賞受賞講演が小西健司氏から、それぞれ行われた。藤堂氏からは、ウイルスという誰も薬に使えるとは思わなかったところに着眼し花を咲かせた。"雑草のように根強い姿勢を持ち、不断の継続と挑戦が研究には必要"、という心得を基に、日本のバイオインダストリー業界をあげて世界に普及する日本の産業として研究を発展させ、日本国民に最初に新薬の恩恵が届くようにしたいという熱い想いが語られた。小西氏からは、研究チームの絆と連携から偶然生まれた研究知見が産業化へと花開いたことが語られ、100名を超える参加者は熱心に耳を傾けていた。

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ご講演中の大賞 藤堂氏

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ご講演中の特別賞 小西氏

奨励賞ショートプレゼンテーション

講演会の最後で奨励賞受賞者によるShort-Presentationを行った。5分間という短い時間にバイオ産業への発展に繋がる基礎研究への熱い想いを凝縮したインパクトのある内容が10名の受賞者から語られた。 また、表彰式と講演会に先立ち、今年も、奨励賞受賞者の交流機会の一環として、バイオインダストリー奨励賞の受賞者を対象に座談会形式での受賞者インタビューを行った。その詳細は、機関誌「バイオサイエンスとインダストリー(B&I)」Vol.82 No.2(2024)で報告する。

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ショートプレゼンテーションの様子

COVID-19禍が過ぎた今年、受賞者祝賀懇親会を受賞者、歴代受賞者、現・前選考委員、JBA関係者を一堂に会して盛大に行った。受賞者からは、今回の受賞への感謝とこれからの研究の発展と社会貢献に向けた熱い決意が語られた。