バイオエンジニアリング研究会:2025年度工場見学会報告 11/21「協和キリン 高崎工場」
バイオエンジニアリング研究会の恒例行事である「工場見学会」を、2025年11月21日に日本動物細胞工学会(JAACT)若手活動委員会と共催で、協和キリン(株)高崎工場(群馬県高崎市)にて開催した。
協和キリン(株)生産本部は「Life changing な医薬品を世界中の患者さんのもとへ」を2030年に向けたGlobal Manufacturing Vision:に掲げ、バイオテクノロジーと抗体医薬を基盤とした先進的な医薬品開発・製造に取り組んでいる。
当日は、今野氏(本研究会副会長)および松永工場長よりご挨拶をいただき、続いて黒田バイオ生産技術研究所長より、協和キリン(株)の医薬品開発と今回見学したHB6・HB7について詳しいご説明をいただいた。その後、JAACT参加者を含む79名が4班に分かれ、施設見学を実施した。
見学では、HB6の12 kLスケール大型バイオリアクターをはじめとする迫力ある設備や、HB7におけるPilotとGMPを同一プロセスで検証できる"ミラー構造"、オールシングルユースによる柔軟な製造レイアウトなど、国内有数の大規模バイオ医薬品製造技術を間近に体感した。参加者からは、「設備のスケール感や運用上の工夫を丁寧な説明で理解できた」との声が多く寄せられた。
さらに、トレーニングセンターの実機を用いた教育設備も高い評価を集め、「自社でも導入したい」との意見が上がるなど、調合・培養・精製・分析までを一貫して学べる実践的な人材育成体制に大きな関心が示された。
見学後には10名ずつのグループディスカッションを行い、活発な質疑応答や参加者同士の交流が生まれ、大変刺激的で有意義な場となった。
今回の貴重な機会をご提供いただいた協和キリン(株)の皆様、共催いただいたJAACT若手活動委員会の皆様、ご参加いただいたすべての皆様に心より御礼申し上げる。

総勢79名の参加者

10名ずつのグループディスカッションの様子








