【ニュースリリース】第10回「バイオインダストリー大賞」「大賞 特別賞」受賞者決定! | 一般財団法人バイオインダストリー協会[Japan Bioindustry Association]
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【ニュースリリース】第10回「バイオインダストリー大賞」「大賞 特別賞」受賞者決定!

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一般財団法人バイオインダストリー協会

第10回「バイオインダストリー大賞」「大賞 特別賞」受賞者決定!

  (一財)バイオインダストリー協会(会長:吉田稔)は、「再生医療等製品『アムシェプリ』の創製」の業績に対して、吉田賢司氏を代表者とする住友ファーマ株式会社、株式会社RACTHERA、京都大学の共同研究グループ(他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞の研究開発グループ)に第10回「バイオインダストリー大賞」を贈ることを決定しました。また、バイオインダストリーの発展のために新しい分野を拓くことに貢献した、大阪大学 大学院医学系研究科 武田朱公氏による「アイトラッキング技術を利用した次世代型認知症検査法の開発と臨床応用・海外展開」の業績に対して、第10回「バイオインダストリー大賞 特別賞」の授与を決定しました。

 「バイオインダストリー大賞」は、2017年に(一財)バイオインダストリー協会が30周年を迎えたことを機に、次の30年を見据えて "最先端の研究が世界を創る―バイオテクノロジーの新時代―"をスローガンにスタートしたもので、バイオインダストリーの発展に大きく貢献した、または、今後の発展に大きく貢献すると期待される顕著な業績を表彰し、今年で10回目となります。

 (公財)川崎市産業振興財団 副理事長、ナノ医療イノベーションセンター センター長、東京大学 名誉教授 片岡一則氏を選考委員長とする選考委員会による厳正な審査を経て、大賞1件、大賞 特別賞1件を決定しました。

 なお、贈呈式・受賞記念講演会は来たる10月7日(水)、国際的なバイオイベント「BioJapan 2026」の会場(パシフィコ横浜)にて行われます。詳細につきましては、追ってご案内いたします。

バイオインダストリー大賞 受賞者

(敬称略)

受賞者 所属・役職
吉田 賢司 株式会社RACTHERA 事業推進部長 兼
住友ファーマ株式会社 再生・細胞医薬推進室長
⽊村 徹 住友ファーマ株式会社 代表取締役社長
株式会社S-RACMO 取締役会長
株式会社RACTHERA 取締役会長
髙橋 良輔 京都大学 総合研究推進本部 参与/
医学研究科 多系統治療学講座 特定教授
髙橋 淳 京都大学 iPS細胞研究所 教授、所長補佐
澤本 伸克 京都大学 医学研究科 人間健康科学系専攻 教授

<受賞業績>

「再生医療等製品『アムシェプリ』の創製」

 住友ファーマ株式会社、株式会社RACTHERA、京都大学の共同研究グループ(他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞の研究開発グループ)は、中脳ドパミン神経細胞の減少による運動障害を主徴とする進行性疾患で、対症的な薬物治療しか存在しなかったパーキンソン病に対し、iPS細胞を原料とした再生医療等製品「アムシェプリ®」の開発に成功しました。
 iPS細胞という新規性の高い原料を用いた製造・品質管理技術の確立から、手術法・画像診断・免疫抑制を含む治療システム全体の構築まで、非ヒト霊長類を用いた非臨床研究を軸に、産学が一体となって課題を克服しました。他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を脳内に移植する新たな治療法を世界で初めて実用化し、医師主導治験では移植後24ヶ月にわたり運動機能の改善が確認され、再生医療等製品「アムシェプリ®」として条件及び期限付承認を取得しました。
 本業績は、基礎研究から社会実装までをシームレスに結びつけた産学連携の理想的なモデルを示すとともに、再生医療を持続可能なバイオインダストリーとして成立させる道筋を切り拓いた点において、第10回バイオインダストリー大賞に最も相応しいと高く評価されました。

バイオインダストリー大賞 特別賞 受賞者

(敬称略)

受賞者 所属・役職
武田 朱公 大阪大学 大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座 准教授
大阪精神医療センター こころの科学リサーチセンター 認知症ユニットリーダー

<受賞業績>

「アイトラッキング技術を利用した次世代型認知症検査法の開発と臨床応用・海外展開」

 大阪大学大学院医学系研究科の武田朱公准教授は、認知症診療の現場で感じた課題意識を出発点に、アイトラッキング技術を活用した革新的な認知機能評価法を独自に開発しました。約3分の映像を注視する被検者の視線をスマートデバイスで記録・解析し、認知機能を定量評価する本法は、従来の問診式検査と比較して短時間かつ客観的であり、言語依存性が極めて低いことが大きな特徴です。
 本技術を基盤として大学発ベンチャー(株式会社アイ・ブレインサイエンス)を設立し、産学連携により開発を推進した結果、2023年に認知症領域では日本初の神経心理検査用プログラム医療機器(SaMD)として薬事承認を取得、2025年には保険適用を実現しました。企業との提携により全国400以上の医療機関に導入されるとともに、世界13ヶ国での特許取得、4ヶ国での薬事承認など、国際展開も着実に進んでいます。
 言語を介さず汎用端末のみで実施可能な本法は、世界標準の認知症スクリーニング法としての発展が期待されます。アカデミア発の独創的なシーズを実用化・産業化・国際展開へと結実させた本業績は、バイオインダストリーの発展のために新しい分野を拓き、卓越した新価値を創出したものであり、バイオインダストリー大賞特別賞に相応しいと高く評価されました。

大賞選考委員会(五十音順、敬称略)

(委員長)
片岡 一則    (公財)川崎市産業振興財団 副理事長、ナノ医療イノベーションセンターセンター長

(委員)
石塚 博昭    三菱ケミカル(株) シニアエグゼクティブコンサルタント
入村 達郎     順天堂大学 大学院医学系研究科 客員教授、東京大学 名誉教授
大隅 典子    (独)日本学術振興会 理事、東北大学 大学 名誉教授・客員教授
太田 明徳     中部大学 監事、東京大学 名誉教授
久保田 文    (株)日経BP 編集DX室長 兼 医療メディアユニット 主席研究員
久保庭 均    Renzoku Biologics(株) 代表取締役 CEO
竹山 春子    早稲田大学 理工学術院 教授
辻村 英雄    川崎重工業(株) 社外取締役
鄭 雄一     東京大学 医学系研究科・工学系研究科 教授
中村 聡     東京科学大学 名誉教授
三輪 清志    (一社)バイオ産業情報化コンソーシアム 顧問
村井 真二    (株)安川電機 理事 ロボット事業部 エンジニアリング部 部長
吉田 尚弘    東京科学大学 地球生命研究所 特任教授・名誉教授
吉松 賢太郎   (株)アークメディスン 監査役


■ニュースリリースPDF版(508KB)→ award_release_taisho2026.pdf

■第10回バイオインダストリー奨励賞→ 受賞者はこちら