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バイオエンジニアリング研究会/ テクニカルセミナー6「iPS細胞が拓く未来医療の最前線 -個別化治療と産業応用の展望-」

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更新日:2025年6月 3日
医療現場に向けた革新的取り組みを第一線の研究者が解説。最新動向および今後の展望や課題を議論したい再生医療に関心ある企業・研究者必見!!

開催概要

【開催日時】 2025年7月1日(火)14:00~15:45

【会場】 MS-Teams

【定員】 500人

【主催】 (一財)バイオインダストリー協会

プログラム

14:00~14:05

Opening

14:05~14:45(講演30分 質疑応答10分)

産業向けiPS細胞大量製造法の確立とiPS細胞の自家医療への貢献
林 洋平 氏((公財)京都大学iPS細胞研究財団 研究開発センター ユニット長)
理化学研究所などの共同研究グループは、iPS細胞の樹立から大量培養までを一貫して浮遊培養で行うことに成功した。従来は浮遊培養で細胞が突発的に分化しやすいという課題があったが、2種類の化合物を加えることでこの問題を克服。これにより、iPS細胞の樹立・選別・長期培養・凍結保存・大量培養といったプロセス全体を安定して実施できるようになった。この成果は、iPS細胞を用いた再生医療における産業向け大量製造法の確立や患者自身の細胞を使った医療の開発への貢献が期待され、安定的かつ自動化された臨床応用の可能性を大きく広げるものである。講演では、同財団が行っているmy iPS(マイiPS)プロジェクトの概要についても紹介いただく。

14:45 〜 15:25(講演30分 質疑応答10分)

iPS細胞由来膵島細胞を用いた1型糖尿病に対する細胞治療製品の開発
山添 則子 氏(オリヅルセラピューティクス(株) 膵島細胞治療事業部 CMC分析グループマネージャー)
ヒト多能性幹細胞由来膵島細胞を用いた細胞移植治療は、血糖コントロールが困難な1型糖尿病の膵島移植治療がかかえるドナー不足を補う、新たな治療法として注目を集めている。演者らは他家iPS細胞由来膵島細胞(iPICs;iPSC-derived pancreatic islet cells)を用いた細胞移植治療を目指している。iPICsは膵β細胞の特徴であるインスリン/NKX6.1両陽性細胞を含むクロモグラニンA陽性の膵内分泌前駆細胞集団で、生体内に移植することで、膵β細胞、グルカゴン陽性の膵α細胞やその他のホルモン産生細胞が入り混じった膵島構造へと成熟化し、生理的なグルコース応答性のインスリン分泌調節に寄与する。患者の体内に生着し長期に渡っての機能が期待されることから、目的外細胞が無い等、安全性を最大限確保した上で移植しなければならない。また根治には大量のiPICsを移植する必要があり、安定した収量・品質が得られる大量培養システムの構築が求められる。演者らはこれらの課題を解決し、昨年度、京都大学医学部附属病院の重症1型糖尿病患者を対象とした医師主導治験において、治験製品としてiPICsを用いた細胞シート製品「OZTx-410」を提供した。講演では、治験開始に至るまでの研究成果や製品開発について紹介いただく。

15:25 〜 15:40

総合討論(15分)
座長:(座長:林 洋平 氏) 

15:40 〜 15:45

Closing

※講演プログラム・講師について ⇒  こちら をご参照下さい。(PDF 1,430KB)

参加方法

講演会参加費

無料

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お申し込み締め切り

2025年6月29日(日)

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※参加登録完了後に申込完了メール、前日にリマインドメールを送信いたします。
※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
※メールが届かない場合は、下記担当者にご連絡下さい。

お問い合わせ

(一財)バイオインダストリー協会
〒100-0005東京都千代田区丸の内一丁目7番12号 サピアタワー8F
TEL:03-6665-7950 / FAX:03-6665-7955 (担当:橋本、岸本、矢田)
E-mail:hashimotosnj(at)jba.or.jp((at)を@に変えてください)