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奨励賞受賞者講演 第3弾「次世代医療への挑戦~生物機能の最大活用による新たなバイオインダストリーの創出~」

  • 大賞・奨励賞
更新日:2024年2月14日
バイオインダストリー奨励賞第7回受賞者特別企画講演 第3弾を開催いたします。

開催概要

【開催日時】 2024年3月13日(水)15:00~17:05 

【会場】 Zoom配信

【定員】 200人

【主催】 (一財)バイオインダストリー協会 広報部 大賞・奨励賞事務局

人間の命の輝きを目指し、バイオの研究は創薬を中心に日進月歩である。また、これからのバイオ研究は、持続可能であること、産業の発展に繋がる社会実装の観点が重視されている。
2023年度第7回バイオインダストリー奨励賞受賞者3名の先生から、次世代医療への挑戦として、毛包オルガノイドによる再生医療と創薬、ペプチドの翻訳効率革新による低生産性タンパク質の生産能力向上技術開発、そして自己免疫疾患や移植領域への応用を目指した機能的で安定な誘導性制御性T細胞の研究開発と未来への展望をご紹介いただく。

プログラム

15:00~15:07

オープニングトーク JBA事務局

15:07~15:44

「再生医療や創薬のための毛包オルガノイドの構築」
景山 達斗 氏((地独)神奈川県立産業技術総合研究所 研究員)
毛髪は、ヒトの見た目の印象を大きく左右するため、その治療へのニーズは非常に高い。近年、我々は生体外で毛髪を再生できる培養系(毛包オルガノイドと呼ぶ)を開発した。毛包オルガノイドは高効率(~100%)で成熟した毛包を再生することができ、世界的に見ても独自の技術シーズといえる。また、このオルガノイドは毛髪再生医療の移植組織や毛髪疾患(脱毛症や白髪)の治療薬のスクリーニングモデルとしての応用も期待できる。今後、実用化に向けた研究開発を進め、再生医療や創薬の実現を目指していきたい。

15:44~16:21

「翻訳効率を向上させるペプチドに関する研究」
加藤 晃代 氏(名古屋大学 生命農学研究科 助教)
微生物や動植物細胞を宿主として効率よくタンパク質を生産する技術は、持続可能なバイオ研究 ・ 産業の発展に重要です。本研究では、翻訳効率を向上させる短いペプチド配列を発見し、それが翻訳工程でのリボソーム停滞を打ち消せることを見出しました。その機構を解明することにより、生産性の低いタンパク質の生産性向上技術を開発できると期待しています。

16:21~16:58

「機能的で安定な誘導性制御性T細胞の研究開発」
三上 統久 氏(大阪大学 特任准教授)
制御性T細胞(Treg)は免疫抑制能を持つ特殊なT細胞です。私たちは炎症性の細胞から試験管内で高機能かつ安定な誘導性Treg(iTreg)を作製する技術を開発し、その臨床応用を目指しています。この高機能で安定なiTreg細胞は試験管内で大量に製造が可能であり、生体のTregと同様にあらゆる炎症反応を抑制することが可能です。現在は自己免疫疾患や移植領域への応用を目指し、非臨床試験やCPCでの細胞製造を取りまとめ、早期のFIH試験実施に向けた研究開発を推進しています。

16:58~17:05

クロージングトーク

参加方法

講演会参加費

無料

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お申し込み締め切り

2024年3月11日(月)

※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
※参加登録完了後に申込完了メール、前日にリマインドメールを送信いたします。
※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
※メールが届かない場合は、下記担当者にご連絡下さい。

お問い合わせ

(一財)バイオインダストリー協会(担当:近藤、北清)
E-mail:jba.award(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)