【開催日時】 2024年3月27日(水)13:30~15:00
【会場】 Zoom配信
【定員】 200人
【主催】 (一財)バイオインダストリー協会 広報部 大賞・奨励賞事務局
生命にとって最も大事な水。人類の歴史はこの水をめぐる争いの連続であったといえる。今、バイオの力によって、このかけがえのない水にサイエンスのメスが入れられ、安心安全で持続可能な水を得ることが可能になりつつある。2023年度第7回バイオインダストリー奨励賞受賞者2名の先生から、下水疫学の革命ともいえるCOVID-19と病原ウイルスの高度サーベイランスと水処理技術の最前線の話題とバイオによる浄水処理技術の高度・高効率化の話題を提供いただき、最先端の研究成果と未来への展望を紹介いただく。
オープニングトーク JBA事務局
「浄水処理工程におけるヒトカリシウイルスの未知動態の解明と処理技術の高度・高効率化」
白崎 伸隆 氏(北海道大学大学院工学研究院 准教授)
社会的注目度が高いにも関わらず、浄水処理性に関する知見がほとんど得られていなかったヒトカリシウイルス、すなわちヒトノロウイルスおよびヒトサポウイルスについて、ノロウイルスのウイルス様粒子(VLPs)と免疫PCR法を併用した全く新しいウイルス浄水処理性評価法を構築するとともに、サポウイルスの汎用細胞増殖系を活用した高濃度精製ストック調製法とICC-PCR法を構築・適用することにより、ヒトノロウイルスおよびヒトサポウイルスの浄水処理性を世界に先駆けて詳細に把握することに成功した。また,、病原ウイルスを高度かつ高効率に処理可能な新たな水処理用凝集剤の開発に成功した。
「下水中ウイルスの検出技術基盤の確立とCOVID-19下水疫学調査の実用化」
北島 正章 氏(北海道大学大学院工学研究院 准教授 )
下水疫学調査は、症状の有無、受診行動、検査体制等に関わらず集団レベルの感染状況を効率良く把握することができる革新的な病原体サーベイランス手法として大きな期待と注目を集めています。私たちは、COVID-19に対する下水疫学調査の有用性を世界に先駆けて提唱するとともに、実用化にあたり不可欠であった下水中の新型コロナウイルスの高感度検出法および変異解析技術の開発に成功しました。その結果、自治体(札幌市等)や東京オリンピック・パラリンピック選手村での実装が実現し、感染動向把握や感染拡大対策などに役立てられています。
クロージングトーク
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2024年3月25日(月)
※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
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※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
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(一財)バイオインダストリー協会(担当:近藤、北清)
E-mail:jba.award(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)