【開催日時】 2025年 7月24日(木)14:00~16:00
【会場】 Zoom配信
【定員】 500人
【主催】 (一財)バイオインダストリー協会
【後援】 (公社)日本農芸化学会(予定)
協 賛:日本生物工学会 (予定)
近年、生物学と工学の境界領域で革新的な技術が次々と誕生し、新たな可能性を切り拓いている。本勉強会では、異種ゲノムや細胞の共創に挑戦する最前線研究を紹介する。食料・医薬品生産の未来を変革し、新たな産業の創出に寄与する可能性を探りたい。
後日配信はございませんので、お見逃しなく。
光合成動物細胞「プラニマル細胞」の創出を目指して
松永 幸大 氏(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 統合生命科学分野 教授)
藻類由来の光合成活性を持つ葉緑体をハムスター培養細胞に移植することで、光合成能を一時的に持つ動物細胞の作製に成功した。この技術は従来の物理的手法を使用せず、葉緑体を動物細胞内に直接導入できる独自の方法である。移植された葉緑体は少なくとも2日間の光合成活性を保持し、光合成可能な動物細胞の創出に向けた重要な基盤技術として注目されている。この研究は、生命科学と工学の融合がもたらす新たな可能性を示している。
光合成微生物の力で実現する低コスト、低環境負荷の循環型細胞培養システム
清水 達也 氏(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 所長
東京女子医科大学大学院 医学研究科 先端生命医科学系専攻 未来共創ライフサイエンス分野 教授)
自浄作用および栄養循環を果たす食料生産システムを構築するための、光合成微生物を利用した新しい細胞培養システムを開発した。光合成微生物シアノバクテリアを動物細胞と共培養することで、互いに栄養素や老廃物を交換する循環型細胞培養システムである。このシステムは動物細胞の長期培養を可能にし、さらに培養液を利用することで従来の動物血清に頼らない培養肉生産の道を拓く。実験では、共培養によって得られた培養液が、動物細胞単独の培養液と比べ3倍以上の細胞増殖促進効果を示した。本技術は培養肉だけでなく、精密発酵やバイオ医薬品製造など、幅広い分野での環境負荷低減と生産コスト削減に寄与する可能性を秘めている。
ディスカッション
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2025 年7月22日(火)
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(一財)バイオインダストリー協会(担当:矢田、中戸川、北嶋)
E-mail:miraibio(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)