【開催日時】 2026年2月10日(火) 15:00~17:00
【会場】 Zoom配信
【定員】 200人
【主催】 (一財)バイオインダストリー協会 広報部 大賞・奨励賞事務局
生命現象の精緻な理解は、今や製品・治療・産業へと直結する時代を迎えています。食品機能性を飛躍的に高める化学的異性化技術、骨・骨髄を同時に再生する次世代材料、ヒト生理機能を忠実に再現する培養モデル、そして国際展開を見据えた革新的がん免疫療法。
2025年度バイオインダストリー奨励賞受賞者4名は、研究成果を社会実装へと導く最前線に立ち、バイオの可能性を現実の価値へと変えています。研究と社会実装をつなぐダイナミズムを、ぜひ本講演でご体感ください。
オープニングトーク JBA事務局
「シス-トランス異性化反応を駆使した食品生産の高度化に関する研究」
本田 真己 氏(名城大学総合学術研究科/理工学部・准教授)
分子内に二重結合を有する成分は、そのシス-トランス異性化により体内吸収性や生理活性、物性が大きく変化することが知られています。我々は、新たに発見した可食性の有機分子触媒を用いることで、安全かつ効率的な異性化制御を可能にしました。そして、この異性化技術を応用することで、食品機能性脂質の高機能化(体内吸収性および生理活性の向上)を実現しました。
さらに最近では、異性化に伴う物性変化を活用することで、食品加工(抽出、乳化、微粒子化)の効率を向上できることを明らかにしました。こうした異性化を基盤とする化学的アプローチは、従来の物理的手法と比較して、加工効率を大幅に改善できることを実証しています。
「マルチパラメータ制御で切り拓くバイオセラミックスの新機能と実用化達成」
林 幸壱朗 氏(九州大学大学院歯学研究院・准教授)
従来の人工骨では修復不可能な骨欠損を修復する炭酸アパタイトハニカム材料の開発に成功しました。さらに、本材料は骨に加え、骨髄も再生し、創製された骨と骨髄が一体化した組織には、生体骨髄を上回る数の造血幹細胞が保持されることが明らかになりました。この材料を造血機能を喪失したマウスに移植すると、造血・免疫機能が正常化することが確認されました。本材料は整形外科用吸収性骨再生材料として2026年に上市予定であり、また、海綿骨様構造の炭酸アパタイト材料の実用化も2年後に予定されています。
「ヒトバイオロジーの解明を目指した生理的培養モデル活用の基盤構築とその産業応用展開」
高橋 裕 氏(東京大学大学院農学生命科学研究科・助教)
従来の細胞株や動物モデルでは評価困難な、ヒト体内の生理機能の正確な評価を目指した研究に取り組んでいます。 オルガノイドに関する研究では、ヒト小腸・肝オルガノイドの培養に関する様々な技術を確立し、日常的にこれらのツールを使用可能な研究環境の基盤を整えてきました。
現在は、これらを活用することで、新しい病態モデルの構築、新規生理活性物質の探索といった研究に取り組んでいます。
「細胞外マトリクスに結合させる新規がん免疫療法の開発」
石原 純 氏(Imperial College London・Associate professor)
2020年よりインペリアルカレッジロンドンのPIで、20人規模の研究室を運営している。ドラッグデリバリーシステムを用いることで、免疫療法を安全に、効果的にするというコンセプトを提唱した。
研究成果を元に Arrow Immune Incを米国で設立し、現在この新規癌免疫療法分子はイヌでの毒性試験が完了しており、2027年のヒト臨床試験をアメリカで計画している。候補者の別の研究成果が元になる Heiothera 社は自己免疫疾患の薬を作ることを目的に自己免疫疾患薬の開発をしている。14 件の特許の共同発明者である。2021年以降、PI として27件の研究費をイギリスとアメリカで獲得実績がある。
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2026年2月8日(日)
※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
※参加登録完了後に申込完了メール、前日にリマインドメールを送信いたします。
※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
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(一財)バイオインダストリー協会(担当:近藤、北清)
E-mail:jba.award(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)
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