【ニュースリリース】第5回「バイオインダストリー大賞」受賞者決定!

大賞・奨励賞

更新日:2021年7月15日

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一般財団法人バイオインダストリー協会

第5回「バイオインダストリー大賞」受賞者決定!

  (一財)バイオインダストリー協会(会長:阿部 啓子)は、「システムバイオロジーの先駆的研究とその産業化による地域振興」の業績に対して、冨田勝氏(慶應義塾大学 先端生命科学研究所 所長、環境情報学部 教授)を、第5回「バイオインダストリー大賞」受賞者に決定しました。

 「バイオインダストリー大賞」は、2017年、(一財)バイオインダストリー協会が30周年を迎えるのを機に、次の30年を見据えて "最先端の研究が世界を創る ―バイオテクノロジーの新時代―"をスローガンに、スタートしたもので、バイオインダストリーの発展に大きく貢献した、または、今後の発展に大きく貢献すると期待される顕著な業績を表彰します。

 また、今回、バイオインダストリーの発展のため新しい分野を拓くことに貢献をした、石原一彦氏(東京大学 名誉教授・大阪大学大学院工学研究科 特任教授)の「バイオミメティック生体親和型ポリマーの創発・工業化と医療応用」の業績に対して、第5回「バイオインダストリー大賞 特別賞」の授与を決定しました。

 受賞者の選考は、東京工業大学 元学長、科学技術振興機構 顧問・相澤益男氏を選考委員長とする13名の委員からなる選考委員会により厳正に行われました。「バイオインダストリー大賞」受賞者には副賞300万円が、「バイオインダストリー大賞 特別賞」には副賞100万円が授与されます。

 なお、表彰式・受賞記念講演会は来たる10月13日(水)、国際的なバイオイベント"BioJapan 2021"の会場(パシフィコ横浜)にて行われます。詳細につきましては、追ってご案内いたします。

< バイオインダストリー大 賞 受 賞 者 >

(敬称略、年齢は2021.4.1現在)

受賞者 所属・役職 年齢
冨田 勝 慶應義塾大学
 先端生命科学研究所 所長、環境情報学部 教授
63

<受賞業績>

「システムバイオロジーの先駆的研究とその産業化による地域振興」

 冨田勝氏は、生物学と情報科学を融合させた「システム生物学」の世界的なパイオニアとして、ゲノム情報解析、細胞シミュレーション、メタボローム解析、マルチオミクス解析など、大量データに基づく生命科学「データドリブン・バイオロジー」の分野において革新的な技術を数多く開拓してきた。

また、2001年に山形県鶴岡市に開設された慶應義塾大学先端生命科学研究所の所長を現在まで20年間務め、研究成果の事業化に率先して取組み、ベンチャー企業を自ら創業するとともに、後進の研究者に起業家精神を伝授し支援することで、バイオベンチャー6社と街づくりベンチャー1社の創業につなげ、地域振興や人材育成に大きく貢献してきた。

これらの業績は、世界的な科学研究と産学官連携によるバイオコミュニティー創生の優れた先進事例であり、今後国内外のバイオインダストリーの発展に大きく寄与するものと期待され、バイオインダストリー大賞にもっとも相応しいと高く評価された。


< バイオインダストリー大 賞 特 別 賞 受 賞 者 >

(敬称略、年齢は2021.4.1現在)

受賞者 所属・役職 年齢
石原 一彦 東京大学 名誉教授
大阪大学大学院工学研究科 特任教授
65

<受賞業績>

「バイオミメティック生体親和型ポリマーの創発・工業化と医療応用」

 石原一彦氏は、生体細胞膜表面に着目し、バイオミメティック概念に基づき生体組織に接触してもタンパク質吸着や細胞接着を阻止することで血液適合性や免疫反応抑制効果を示し、かつ、水馴染み性にも優れた生体親和性ポリマー(MPCポリマー)を創製し、その工業化に成功した。

また、MPCポリマーの生体親和性に関して、基礎研究から医療機器などへの適用まで一貫した研究により、循環器系、運動器系の長期埋め込み型人工臓器である人工心臓や人工関節などの医療機器などで実用化され、多くの患者のQOL向上に貢献しているほか、コンタクトレンズ、化粧品や各種ケア製品などへの応用で広く社会に貢献した。

これらの業績は、バイオインダストリーの範疇を広げる重要な業績であり、今後、国内外で健康 ・医療分野以外にも広範な分野で次世代の生体親和材料として、さらなる応用範囲の拡大が期待され、バイオインダストリー大賞 特別賞に相応しい業績であると評価された。


大賞選考委員会

  ※五十音順、敬称略

(委員長)

  相澤 益男  東京工業大学 元学長、科学技術振興機構 顧問 

(委員)

  太田 明徳  中部大学 総長補佐、東京大学 名誉教授
  加賀 邦明  そーせいグループ(株) 取締役
  五條堀 孝  アブドラ国王科学技術大学 特別栄誉教授
  小安 重夫  理化学研究所 理事
  戸田 雄三  元 富士フイルム(株) 取締役副社長・CTO
  松田 譲   加藤記念バイオサイエンス振興財団 名誉理事
  松永 是   海洋研究開発機構 理事長
  宮田 満   (株)宮田総研 代表取締役
  三輪 清   元味の素(株) 取締役専務執行役員研究開発統括
  室伏きみ子  お茶の水女子大学 名誉教授
  山崎 達美  実験動物中央研究所 理事
         東北大学ベンチャーパートナーズ(株) 取締役
  米原 徹   東レ(株) 技術センター 顧問


<バイオインダストリー大賞受賞者 略歴(敬称略)>

◆受賞者 冨田 勝(とみた まさる)

 慶應義塾大学 先端生命科学研究所 所長、環境情報学部 教授

略歴

1981年 慶應義塾大学工学部数理工学科卒業
1983年 Carnegie Mellon University大学院Computer Science研究科修士課程修了
1985年 Carnegie Mellon University大学院Computer Science研究科博士課程修了
1985年 Carnegie Mellon University 助手(Research Associate)
1987年 Carnegie Mellon University 助教授(Assistant Professor)
1987年 同大学Center for Machine Translation 副センター長(Associate Director)
1990年 慶應義塾大学環境情報学部 助教授
1997年-現在 慶應義塾大学環境情報学部 教授
2001年-現在 慶應義塾大学先端生命科学研究所 所長
2002年-現在 慶應義塾大学医学部 兼担教授
2005年-2007年9月 慶應義塾大学環境情報学部 学部長
2021年-現在 一般社団法人鶴岡サイエンスパーク 代表理事

主な受賞・栄誉

1988年 米国National Science Foundation大統領奨励賞
2007年 文部科学大臣表彰科学技術賞
2014年 大学発ベンチャー表彰特別賞
2017年 Lifetime Honorary Fellow, International Society of Metabolomics
2017年 山形県特別功労賞

<バイオインダストリー大賞 特別賞 受賞者 略歴(敬称略)>

◆受賞者 石原 一彦(いしはら かずひこ)

 東京大学 名誉教授・大阪大学大学院工学研究科 特任教授

略歴

1979年 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
1981年 早稲田大学院理工学研究科博士前期課程修了
1984年 早稲田大学院理工学研究科博士後期課程修了
1984年 財団法人相模中央化学研究所 研究員
1987年 東京医科歯科大学 助手
1991年 同 助教授
1998年 東京大学大学院工学系研究科 助教授
2000年 同 教授
2021年 東京大学 名誉教授
2021年 大阪大学大学院工学研究科 特任教授

主な受賞・栄誉

2001年 日本バイオマテリアル学会賞
2004年 科学技術振興機構 井上春成賞
2009年 Clemson Award Society for Biomaterials
2017年 文部科学大臣表彰(科学技術賞)
2018年 日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞

■ニュースリリースPDF版(438KB)→ award_release_taisho2021.pdf

■第5回バイオインダストリー奨励賞→ 受賞者はこちら

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