"未来へのバイオ技術"勉強会「深淵なる地球生命圏を紐解く~22世紀のエネルギー革命を目指して」

地球生命圏には、まだまだユニークで未確認の、多様性豊かな生物や現象があるに違いない。根気よく探索することで、新しいエネルギー代謝系、物質循環系が見つかり、22世紀のまったく新しいエネルギー革命を生み出す可能性があるのではなかろうか?

開催日時 2019年7月30日(火) 14:00~17:15
開催場所 (一財)バイオインダストリー協会
定員 60名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協賛 (公社)日本生物工学会(予定)
後 援 (公社)日本農芸化学会(予定)
備考 司会進行:千葉 洋子 氏((国研)理化学研究所 環境資源科学研究センター)

プログラム

14:00~14:05 はじめに
千葉 洋子 氏((国研)理化学研究所 環境資源科学研究センター)
14:05~15:05 海底下に広がる地下微生物生態系の探究と人類未到のマントルへの道
稲垣 史生 氏((国研)海洋研究開発機構 研究プラットフォーム運用開発部門 マントル掘削プロモーション室 室長・上席研究員)
近年、科学海洋掘削をはじめとする複数の国際調査プロジェクトにより、地球内部環境に性状未知の微生物群からなる広大な生命圏が存在することが明らかとなった。それらの地下微生物は、生命機能の維持に必要な最低限の活性を保ち、地質学的時間スケールを生き抜く「超スローライフ」であり、地球規模の元素循環に重要な役割を果たす新規な基質・エネルギー代謝系を有する可能性がある。本講演では、海底下生命圏に関する最新の知見を紹介するとともに、地球の体積の約83%を占めるマントルと生命との関わりを含め、人類未到のマントル掘削プロジェクトの科学的意義や展望について紹介する。
15:05~16:05 驚異の発電菌に賭ける未来~"電気遺伝学"の将来展望
高妻 篤史 氏(東京薬科大学 生命エネルギー工学研究室 助教)
微生物の中には、代謝によって発生した電子を金属などの電極に渡す「電極呼吸」を行う"発電菌"がいる。発電菌は実用的には省エネルギー型排水処理技術への応用が期待されるが、演者は、ゲノム解読が完了し、遺伝子組換えが可能なモデル発電菌Shewanella oneidensis MR-1株を用いて、電極呼吸のメカニズムを解明するための研究を行っている。そのなかで演者らは、この菌が電極の電位を感知し、遺伝子発現と代謝を変化させる能力をもつことを発見した。この能力を応用すれば、電極を用いて生物の遺伝子発現を制御する手法("電気遺伝学")を開発できる可能性がある。
電気遺伝学は、発電菌によるエネルギー生産や物質生産を高効率化する技術として期待される。講演では電気遺伝学の基礎と応用について、最新の研究成果を紹介する。
16:15~17:15 第3の生態系である"電気合成生態系"の可能性とエネルギー社会の変革
中村 龍平 氏(東京工業大学 地球生命研究所 教授) 
演者らは、生命進化と未来の科学技術に興味を持ち、光の生態系と深海底に広がる暗黒の生態系の理解に取り組んでいる。特に、生命がどんなに複雑に進化してもエネルギー代謝には「電子とプロトンの流れが必要である」という点に着目し、電気化学を軸に同課題に取組んでいる。具体的には、深海熱水噴出孔が巨大な電池として働くことを示し、海底電流に支えられた新たな生命圏である電気生態系の実証に取組んでいる。また、最近の演者らの研究により、生命が生まれる以前の熱水噴出孔では、電気がエネルギー源となり二酸化炭素から生体分子が合成されていた可能性も浮上してきた。本講演では、太古の昔から海底で進行していたであろう電気合成と現代科学技術を比較し、地球に優しい未来の物質生産技術について議論する。
17:15~18:00 名刺交換会

参加方法

講演会参加費 JBA法人会員、JBA個人会員(アカデミア所属):無料
協賛・後援学会会員: 無料
JBA法人会員でない企業(事業者)に所属する個人会員:  5,000円(税込)
非会員:10,000円(税込)
交流会参加費 無料
お申し込み 下記フォームより、お申し込み下さい。
お問い合わせ 〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階
(一財)バイオインダストリー協会
TEL:03-5541-2731
(担当:矢田、岸本)

お申し込みフォーム

7月29日12時をもってお申し込みの受付を終了しました。

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