"未来へのバイオ技術" 勉強会「微生物・覚醒」

講演会・セミナー 微生物・発酵

更新日:2018年11月 2日

生物単独培養では発現しない「休眠遺伝子」を覚醒し、新たな二次代謝産物同定してその機能解明を進めたり、新薬開発を目指したりといった研究の動向について探る。

開催日時 2018年12月17日(月)14:00~17:00
開催場所 (一財)バイオインダストリー協会
定員 60名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協力・協賛 (公社)日本生物工学会、(公社)日本農芸化学会
備考 17:00~17:30 交流会・名刺交換会

プログラム

14:00~14:10 はじめに
14:10~15:00 「なぜ多くの微生物は培養困難なのか?休眠・覚醒現象から迫る」
青井 議輝 氏(広島大学 先端物質科学研究科 分子生命機能科学専攻 准教授)
演者らは、新しいコンセプトに基づいた新規分離培養手法の開発および難培養性微生物の増殖を制御している未知メカニズムの解明について、微生物間相互作用および休眠・覚醒に着目して取り組んでいる。実際に、新規分離培養手法を用いて分離株の成功例の極めて少ない亜硝酸酸化細菌Nitrospiraの未培養株や、土壌・海洋生物などからランダムに未培養微生物を獲得している。さらにそれらの微生物の増殖特性について調べたところ、多くの難培養性微生物は休眠状態に容易に陥り、特定の条件で覚醒することが判明し、休眠状態の微生物を覚醒させる未知因子の存在が示唆された。さらに環境中では異種間・同種間の相互作用による複雑な「増殖制御ネットワーク」を形成して、お互いの増殖(休眠・覚醒・増殖)を制御していることも見出された。
15:00~15:50 「複合培養法による休眠遺伝子の効率的な覚醒をめざして」
尾仲 宏康 氏(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻、微生物潜在酵素(天野エンザイム)寄付講座 特任教授)
演者らは、微生物の眠っている遺伝子を呼び覚まし、新しい抗生物質の発見を目指して研究している。
脂肪酸であるミコール酸を細胞表層に持つ細菌と放線菌を混ぜ合わせ、共培養(「複合培養」と命名)すると、放線菌がこの細菌に刺激され、新たな抗生物質を作る現象を見出した。この現象は単純な化学物質による刺激ではなく、ミコール酸を持つ細菌が生きた状態で直接放線菌に接触することにより起こることが判った。また放線菌Streptomyces sp. TP-A0584が生産する二次代謝産物ゴードスポリン(19残基からなるペプチド化合物)を他の放線菌に与えると、二次代謝生産を誘導する。これらの機構を分子レベルで明らかにすることにより、眠っている遺伝子の効率的な覚醒方法の確立を目指している。
16:00~16:50 「糸状菌の未利用生合成遺伝子を活用するポストゲノム型天然物探索」
浅井 禎吾 氏(東京大学大学院総合文化研究 広域科学専攻 生命環境科学系 准教授)
微生物のゲノム上には未利用な二次代謝物生合成遺伝子が数多く存在する。これらを如何に活用し多様な天然物を創出するかが、今後の天然物化学研究の課題の一つとなっている。演者らは、多様な新規天然物の創出を可能にする、エピジェネティクス制御による糸状菌(かび)未利用生合成遺伝子を活用する天然物探索法を確立し、様々な菌種に適応し、その有用性を示した。また、生合成と化学反応を組み合わせた半合成により、多様な化学構造を効率良く生み出す方法論を提示した。これらの研究成果は、天然物の構造多様性を飛躍的に拡大させるものであり、創薬研究の発展に貢献することが期待される。
17:00~17:30 交流会・名刺交換会

参加方法

講演会参加費 JBA法人会員、JBA個人会員(アカデミア所属): 無料
協力・協賛学会会員: 無料
JBA法人会員でない企業(事業者)に所属する個人会員: 5,000円(税込)
非会員: 10,000円(税込)
交流会参加費 無料
お申し込み 下記フォームより、お申込み下さい。
お問い合わせ 〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階
(一財)バイオインダストリー協会
TEL:03-5541-2731
(担当:矢田、村瀬、穴澤)

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