【報告】"未来へのバイオ技術"勉強会「転機に立つ日本のイネ育種」

開催報告

  ■開催報告
   概要 こちら (PDF 196KB)

※本勉強会の発表の一部は、(国研)科学技術振興機構(JST)研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同促進ステージ「ハイリスク挑戦タイプ」および内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」(管理法人:生研支援センター)により実施されたものである。

開催日時 2019年3月20日(水) 14:00~17:10
開催場所 (一財)バイオインダストリー協会
定員 60名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協力・協賛 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構、静岡大学グリーン科学技術研究所、NPO法人くらしとバイオプラザ21、(公社)日本生物工学会、(公社)日本技術士会生物工学部会、(公社)日本技術士会登録グループ 食品技術士センター
後援 (公社)日本農芸化学会
備考 オーガナイザー:佐々 義子氏(NPO法人くらしとバイオプラザ21常務理事、神奈川工科大学客員教授)
17:10~17:40 名刺交換会

プログラム

14:00~14:15 はじめに
佐々 義子 氏(NPO法人くらしとバイオプラザ21 常務理事、神奈川工科大学 客員教授)
14:15~15:10 新・緑の革命:グローバル化時代と地球温暖化に適した超多収・大粒・早晩生コシヒカリの次世代シーケンス解析に基づく開発
富田 因則 氏(静岡大学グリーン科学技術研究所 教授、技術士(生物工学部門))
地球温暖化による気候変動により、我が国はもとより世界的に作物に損害が生じており、「新・緑の革命」による世界貢献が政府のイノベーション政策に掲げられている。本研究では、次世代シーケンサーを用いたゲノム解析で頑健、バイオマス増大、大粒、早晩生など未利用だった有望遺伝子を同定するとともに、当該遺伝子をコシヒカリゲノムに付与・集積するスマート育種法によって、気候変動に対する頑健性を持ち、低コスト多収化によって国際競争力をもつスーパーコシヒカリ「コシヒカリ駿河シリーズ」8品種を開発した。本研究で蓄積した同質遺伝子系統のリソースは、各地域に求められる有用遺伝子を組合わせて最適な遺伝子型を持つ品種を開発するのに役立つと考えている。
15:10~16:05 イネのゲノム編集はこれからどうなるのか~実用化と普及の鍵を考える
小松 晃 氏((国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 上級研究員)
ゲノム編集で開発した多様な作物の新品種が、社会実装に向けて動き出している。これらをどのように扱うかについて明確なルールは定まっていないものの、日本でも環境省と厚生労働省で既に規制の検討が始まっている。イネのゲノム編集はこれからどうなるのか。実際に、内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、ゲノム編集技術により作出された"シンク能改変イネ"の開発及び国内初の野外栽培試験に携わっている小松氏に、イネにおけるゲノム編集技術を用いた収量性向上と社会実装への試みと将来展望についてお話しいただき、実用化と普及の鍵を考える。
16:15~17:10 食べる免疫療法~『スギ花粉米』は今どうなっているのか(案)
斎藤 三郎 氏(東京慈恵会医科大学 分子免疫学研究部 教授)
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構では、旧・農業生物資源研究所と日本製紙、サタケ(広島:食品の製造販売等)の合同研究チームが開発した遺伝子組換え「スギ花粉米」(「スギ花粉ポリペプチド含有米」及び「スギ花粉ペプチド含有米」)の用途開発と実用化を加速するためのスギ花粉米の試料提供を行っている。スギ花粉米について、東京慈恵会医科大学と大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターはこの試料の提供をうけ、スギ花粉症の症状改善効果についての臨床的検討を行っている。実用化されれば、毎日のご飯で「減感作療法」ができるとの期待がかかる。講演では、プロジェクトの全容と、安全性・有効性のメカニズム、臨床的検討の経過についてご紹介いただく。
17:10~17:40 名刺交換会

参加方法

講演会参加費 JBA法人会員・くらしとバイオプラザ21会員(正会員・個人会員)、協力・協賛・後援学会員:無料
JBA個人会員(アカデミア所属):無料
 但し、JBA法人会員でない企業(事業者)に所属する個人会員は5,000円(税込)
非会員:10,000円(税込)
お問い合わせ 〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階
(一財)バイオインダストリー協会
TEL:03-5541-2731(担当:矢田、村瀬、穴澤)

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