"未来へのバイオ技術"勉強会「遺伝性腫瘍の遺伝子診断と遺伝カウンセリング」

講演会・セミナー 医薬 基盤技術

更新日:2019年9月 3日

遺伝性腫瘍の遺伝子診断、がんのゲノム医療は、遺伝子情報に基づくがんの個別化治療のひとつである。臨床の現場での遺伝性腫瘍の遺伝子診断、ゲノム医療と遺伝カウンセリングの現状について、具体的な疾患を事例に、わかりやすくご紹介いただく。

開催日時 2019年10月25日(金) 14:00~16:50
開催場所 (一財)バイオインダストリー協会
定員 60名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協力・協賛 (公社)日本生物工学会(予定)
後援 日本認定遺伝カウンセラー協会、日本遺伝カウンセリング学会、(公社)日本農芸化学会(いずれも予定)
備考 16:50~17:30 名刺交換会

プログラム

14:10~15:00 遺伝性腫瘍、特にHBOC(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)のゲノム医療に関する最近の動向
新井 正美 氏(順天堂大学大学院医学研究科 難治性疾患診断・治療学 先任准教授)
女優のアンジェリーナ・ジョリー氏が、乳腺と卵巣・卵管の予防切除を受けたことで注目を集めたのが、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome:HBOC)である。HBOCは、BRCA1あるいはBRCA2遺伝子(BRCA)における生殖細胞系列の病的変異が原因で乳がんや卵巣がんを高いリスクで発症する遺伝性腫瘍の1つである。そしてHBOCと診断された場合、通常の検診や治療とは異なる対応が必要となる。例えば、HBOCで生じた乳がんの場合、乳房内に新たな乳がんが生じる確率が高いため、腫瘍を含む乳房の一部だけを切除する温存手術ではなく、全摘手術が推奨される。さらにHBOCは患者本人にとどまらず、親・子・きょうだいもHBOCである可能性が50%あるため、将来、乳がんや卵巣がんを発症するリスクが高いことを血縁者にどう伝えるか、あるいは伝えないのか、HBOCと診断された方は微妙な問題に直面させられる。このため、事前に専門の医師などによる丁寧な遺伝カウンセリングを受け、家族とも話し合うことが勧められる。演者らは、国内で診断・治療・遺伝カウンセリング体制を整えるため医療施設の連携・認定制度をスタートさせた。また、日本人のデータに基づいたエビデンスを作り、HBOCの生命予後の改善につなげるために、BRCA遺伝子検査の受検者を対象とした全国登録事業を興すなど奔走している。
15:10~16:00 遺伝子診断と遺伝カウンセリング ~遺伝性褐色細胞腫・パラガングリオーマ症候群を中心に
竹越 一博 氏(筑波大学医学医療系 臨床医学域 スポーツ医学 教授)
褐色細胞腫・パラガングリオーマは各々副腎髄質、傍神経節から発生する腫瘍で,カテコールアミン過剰産生に伴う多様な症状、高血圧を呈する。腫瘍性疾患であるが、同時にホルモン産生異常症(副腎機能亢進症)の両面を有する代表的な副腎疾患である。褐色細胞腫は内分泌疾患の中で、その進歩において最も著しく、今世紀になって全く概念が変わってしまった疾患である。次世代シーケンサーを用いたexome sequencingなどにより、新たながん遺伝子が同定され、遺伝病としての褐色細胞腫という概念が確立した。現在のがん医療は、遺伝子診断が疾病の診断のみならず、分子標的薬投与などの治療方針決定にも重要となる「がんの個別化医療」の時代に突入した。講演では、遺伝性褐色細胞腫・パラガングリオーマ症候群を事例に、がんの遺伝子診断と遺伝カウンセリングを基礎においたがんの個別化医療の展望について紹介いただく。
16:00~16:50 がんゲノム医療の現場と遺伝カウンセリング
田辺 記子 氏(国立がん研究センター中央病院 遺伝子診療部門 認定遺伝カウンセラー)
近年、がんゲノム医療領域は著しく進展しており、臨床現場を取り巻く環境も激変している。がん領域におけるゲノム医療では、「個別化治療」を目的としたがん細胞の遺伝子検査と「個別化予防」を目的とした生殖細胞系列の遺伝学的検査がある。後者に関しては、家系内血縁者で病的意義のあるバリアント(遺伝子の変異)を共有している可能性があり、遺伝性腫瘍として特有の課題を個人が抱えることもある。臨床の現場におけるがんゲノム医療と遺伝カウンセリングの実態について、紹介いただく。
16:50~17:30 名刺交換会

参加方法

講演会参加費 JBA法人会員、JBA個人会員(アカデミア所属):無料
協賛・後援学会会員: 無料
JBA法人会員でない企業(事業者)に所属する個人会員:  5,000円(税込)
非会員:10,000円(税込)
交流会参加費 無料
お申し込み 下記フォームより、お申し込み下さい。
お問い合わせ 〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階
(一財)バイオインダストリー協会
TEL:03-5541-2731
(担当:矢田、渡邊、岸本)

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