【報告】"未来へのバイオ技術"勉強会「接ぎ木で産業革命を興す!」

講演会・セミナー 植物 農林・水産

更新日:2018年7月 9日

開催報告・配布資料

■開催報告
 概要 こちら (PDF 174KB)

■配布資料[会員限定]
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 朝比奈雅志 氏① こちら / MyPageログイン中の方こちら (PDF 491KB)
 朝比奈雅志 氏② こちら / MyPageログイン中の方こちら (PDF 2.66MB)

本勉強会では、接ぎ木と接ぎ木苗、閉鎖型育苗室、異種接ぎ木、樹体ジョイント仕立てなどの優れた独自技術と、その仕組みを解明する基礎研究について学ぶ。優れたバイオ技術と苗の力を世界に示そうではないか。

開催日時 2018年6月5日(火)13:30~16:25
開催場所 (一財)バイオインダストリー協会
定員 60名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協力・協賛 (公社)日本農芸化学会、(公社)日本生物工学会(予定)

プログラム

13:30~13:35 はじめに
13:35~14:30 「日本発、接ぎ木をコア技術としたアグリビジネス」
山口 一彦 氏(ベルグアース(株) 代表取締役社長)
農業は自然との闘いである。変化する気候、移りゆく天気、日々変わってゆく環境に打ち勝つために、演者らは閉鎖型苗生産施設を建設、稼動を開始した。企画・研究開発を中心とした提案型企業として、21世紀のアグリビジネスを展開している。上記の閉鎖型苗生産施設から生まれた「旺盛な生長力・無農薬育苗・花芽の低段化」などを実現した高付加価値の苗、接ぎ木後即出荷し、お客様のところで好みに合わせて仕立てられる「ヌードメイク苗」など、省力化、低価格化、オリジナリティに富んだ商品を開発している。 野菜をはじめとする食糧の自給率は低下の一途を辿っている。消費者に日本の野菜を食べてもらうためには「安心できる安全な野菜」を「安定して」供給しなければならない。今までの「これだけできたから買ってください」ではなく、「消費者のニーズを考えて作る」この意識の変化こそが日本農業の革命であり、演者の夢である。植物バイオの研究者の方、農業分野に関連しておられる方の他に、家庭菜園に意欲を燃やす皆様にも参加いただきたい。
14:30~15:25 「なぜ接ぎ木が可能になるのか~接ぎ木接着にかかわる植物ホルモンの分子メカニズム」
朝比奈 雅志 氏(帝京大学 理工学部 バイオサイエンス学科 准教授)
接ぎ木の癒着は穂木と台木の間を新たに分裂した細胞が埋めることで行われ、この細胞分裂には植物ホルモンのオーキシンが必要であることが知られている。演者らの研究グループではシロイヌナズナの芽生えを用いて、オーキシンによって誘導される2つのNAC型(NAM, ATAF and CUC)転写因子が冗長的に働いて、胚軸間接ぎ木における維管束組織の細胞分裂を促進することを明らかにした。また、オーキシンがジベレリンの合成を促すことで、皮層の細胞成長にかかわることも明らかにしている。この研究成果は、植物の傷害回復・組織再生の基礎的な分子メカニズムの解明に繋がるだけでなく、新たな農業技術への応用も期待できる。
15:35~16:25 「接ぎ木による新たな産業への可能性~政策提言の立場から~」
坂元 雄二 氏(日本バイオ産業人会議 事務局)
接ぎ木は伝統的な技術であるが、全く新しい応用の可能性を想起させる新技術も登場している。 例えば、名古屋大学の野田口先生は異種間の接ぎ木を開発中であり、神奈川県の農業技術センターは果樹の樹体ジョイント仕立てを実用化している。米国においては生きた樹木を素材や家として使う研究がある。接ぎ木技術と通導組織の制御技術が開発できれば、新たな物質生産技術の可能性も考えられる。 接ぎ木による新産業の可能性について議論したい。
16:25~17:00 名刺交換会

参加方法

講演会参加費 JBA法人会員、JBA個人会員(アカデミア所属): 無料
協力・協賛学会会員: 無料
JBA法人会員でない企業(事業者)に所属する個人会員: 5,000円(税込)
非会員: 10,000円(税込)
お問い合わせ 〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階
(一財)バイオインダストリー協会
TEL:03-5541-2731
(担当:矢田、穴澤)

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