【報告】"未来へのバイオ技術" 勉強会「疲労をイノベートする。」

開催報告・配布資料

  ■開催報告
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  ■配布資料[会員限定]
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開催日時 2018年7月23日(月) 13:30~16:45
開催場所 (一財)バイオインダストリー協会
定員 60名
主催 (一財)バイオインダストリー協会
協力・協賛 (公社)日本農芸化学会、(公社)日本生物工学会
備考 16:45~17:15 名刺交換

プログラム

13:30~13:35 はじめに
13:35~14:20 日常的な疲労状態の簡易な可視化技術とその応用
岩木 直 氏((国研)産業技術総合研究所 自動車ヒューマンファクター研究センター 副研究センター長、フリッカーヘルスマネジメント(株) 取締役、筑波大学 人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 教授(連携大学院 兼務))
点滅する光の周波数を連続的に変化させると、ある時点で光が点滅している事が認識出来る(ちらついて見える)閾値が存在する。この閾値をフリッカー値と言い、疲労が蓄積しているほど「ちらつき」を認識できる周波数値が低くなることが分かっている。この現象は人間の疲労度を客観的に測る指標として、産業衛生や人間工学分野で有効が確認されてきた(フリッカー検査)。演者らは、フリッカー検査を日常生活環境で簡易に実施可能にする技術を開発し、PCやスマートフォンのソフトウエアとして実装することで、運輸業をはじめとする疲労の蓄積が大きな問題となる事業所等における有用性を検証してきた。講演では、職場や日常生活中に多くの人が継続的に疲労状態をモニタすることで可能になる、疲れを軸にしたイノベーションの可能性についても紹介する。
14:20~15:05 運動によるカラダの疲労感を和らげるBCAAを主成分とした機能性表示食品
濱田 広一郎 氏(大塚製薬(株) 佐賀栄養製品研究所長)
分岐鎖アミノ酸(Branched-Chain Amino Acids: BCAA)は、筋タンパク質分解抑制効果、筋損傷低減効果、筋肉痛及び疲労感低減効果が報告されており、コンディション維持にも有用な栄養素である。演者らは、BCAA含有飲料と運動パフォーマンスとの関係に焦点をあてた研究を行ってきた。BCAA含有飲料は、運動時や肉体労働時等カラダを使った時に、手軽に、美味しくコンディションをサポートする製品であり、BCAAを関与成分とし、疲労感を軽減する機能性表示食品として、初めて消費者庁に届出を行った。講演では、開発の背景やヒト試験の結果を中心にBCAA含有飲料摂取による運動時の身体疲労軽減とパフォーマンスの関係について考察する。加えて、BCAAを関与成分とした機能性表示食品の届出経緯についても紹介する。
15:15~16:00 衣・纏・繋~食・栄養~住・空間・環境・音楽 産学連携によるエビデンスに基づいた抗疲労ソリューションの研究開発
堀 洋 氏((国研)理化学研究所 健康生き活き羅針盤リサーチコンプレックス推進プログラム 連携促進コーディネーター、大阪市立大学 健康科学イノベーションセンター 特別研究員、神戸大学 学術・産業イノベーション創造本部 客員教授)
健康が損なわれそうな場面での自覚症状では、疲れや疲労が訴えられることが多い。このような観点から、健康科学の主軸として「疲労の科学」・「疲労の医学」を捉え研究展開し、さらに、ヒトにおける計測や評価に関する研究開発を産学連携により実施し、エビデンスに基づいた抗疲労製品やサービスの社会実装を進めてきた。
これらは、衣・纏・繋~食・栄養~住・空間・環境などの多岐の領域で展開されており、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター、大阪市立大学大学院医学研究科システム神経科学/健康科学イノベーションセンター、(株)デラが実施した共同研究では、環境音源の試聴により、自覚的疲労度の軽減効果や安心・リラックス効果が期待されることが示されている。この成果は、ストレスチェックだけでは改善されない従業員のメンタルヘルスケアに対応する新規サービス「Sound Supple CARE(サウンドサプリケア)」の提供の開始に展開されている。講演では、これら、理化学研究所と大阪市立大学健康科学イノベーションセンターを中心とする健康科学分野における産学連携活動の展開について紹介する。
16:00~16:45 脳・腸・皮膚の相互作用を利用した精神的ストレスを緩和する機能性食品素材の開発
高山 喜晴 氏((国研)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産研究部門
脳と腸は、自律神経系や内分泌系を介して機能的に相互作用している。腸内細菌は、腸管を介して様々な中枢神経機能や行動に影響する。演者らは、このような脳・腸・腸内細菌の相互作用を利用した、精神的ストレスを緩和させる機能食品の開発を目指している。
マウスにヒトのうつ病モデルとされている社会的敗北ストレスを負荷すると、腸内細菌叢が変動すると共に、回腸において免疫・生体防御機能に関係する遺伝子群の発現低下が見出された。同マウスへのラクトフェリン経口投与により、ストレスの指標である飲水量の増加が抑制された。ヒト試験においても、ラクトフェリン摂取により、ストレス負荷による唾液中ストレスマーカーの上昇が抑制され、ラクトフェリンの精神的ストレス抑制効果が示唆された。
※本研究の一部は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」(管理法人:生研支援センター)により実施したものである。
16:45~17:15 名刺交換会

参加方法

講演会参加費 JBA法人会員、JBA個人会員(アカデミア所属): 無料
協力・協賛学会会員: 無料
JBA法人会員でない企業(事業者)に所属する個人会員: 5,000円(税込)
非会員: 10,000円(税込)
お問い合わせ 〒104-0032
東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階
(一財)バイオインダストリー協会
TEL:03-5541-2731
(担当:矢田、秋元、穴澤)

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