【報告】JBAバイオリーダーズ研修2018

人材育成

更新日:2018年8月24日

開催日時 2018年8月2日(木)~8月4日(土)
会場 幕張セミナーハウス
参加人数 30名
主催 (一財)バイオインダストリー協会


 2009年開始以来第11回目となるJBAバイオリーダーズ研修を2018年8月2日~8月4日、幕張セミナーハウス(千葉・習志野)において開催した。前回までに計300名の研修生を送り出した実績があり、今回も多様な業種の企業から30名の研修生の参加があった。実際に出願された特許を技術シーズとして、2泊3日で集中的に事業化企画を立案するプログラムであり、研修生は全エネルギーを注いでこの課題に取り組んだ。

1.事業化企画演習

 次の4つのテーマの計27件の特許出願案件を技術シーズとして用い、事業化企画を作成した。

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技術シーズ1 ナノ医療
技術シーズ2 新ファインバブル発生装置
技術シーズ3 高輝度発光タンパク質
技術シーズ4 蚕業革命

 技術シーズ1からは「経皮投与に最適なドラッグデリバリープラットフォーム」、技術シーズ2からは「ウルトラファインバブルによる超高効率細胞培養システム」、技術シーズ3からは「発光ビフィズス菌による腫瘍早期診断薬」、また「新規蛍光タンパク質標識抗体による代謝また病理簡便迅速診断サービス」、技術シーズ4からは「遺伝子組換えカイコによる高機能性繊維/バイオ医薬品の生産」、「機能性絹シートによる再生医療」という事業提案がなされた。最終発表後、外部審査員およびファシリテーターが審査を行った結果、「経皮投与に最適なドラッグデリバリープラットフォーム」を提案したAチームが、総合優勝となった。

2.企業トップの講演

 企業トップ講演として、シミックホールディングス(株) 代表取締役社長 COO 大石 圭子 氏、(株)生命科学インスティテュート 代表取締役社長 木曽 誠一 氏にご登壇いただいた。大石社長からは、日本の医薬品開発支援法人の草分けである同社が、国内から世界に向け広く事業展開していく上で実施した独自の事業戦略と、超高齢化社会を迎え、製薬業界は産業構造の革命的変化が求められているが、この状況をチャンスとすべく同社が実施したProject Phoenix とその展望について、非常に示唆に富んだ講演がなされた。木曽社長からは、オリジナル・コンセプト " KAITEKI " 実現に向けた3つの方向性と企業活動を皮切りに、同社が取り組む主要プロジェクト:Muse細胞による再生医療の事業化、これをクリアするための3つの"able"(Valuable, Accessible, Sustainable)についてとても興味深い講演がなされた。

 両講演とも、これからイノベーションの中核を担っていく若手にとって、貴重なアドバイスと激励に富んだ内容であった。

3.研修生の声(一部抜粋)

・様々な業種の方々と泊りがけのグループワークを通じて、課題への新たなアプローチの仕方や専門外の知識に触れることができ、分野内外のつながりができた。
・普段の研究業務では携わる機会の無い、事業化計画立案を疑似体験でき、出口と採算性の意識を持つ良い機会になった。
・実際の技術シーズを用いて事業化戦略を考えるリアル感があった。
・企業トップの熱い講演を聴講し、直接交流する機会を持てた。
・色々な企業の同年配の参加者と交流する場としてもたいへん良かった。
 参加者には、この研修を通じて得られた経験や気づきと社外ネットワークを活かして、それぞれの持ち場でイノベーションをおこしてくれることを期待したい。

(担当:川嶋、村山)

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