【報告】2017年度 JBA知的財産委員会報告会(開催概要)

法整備 知財 講演会・セミナー

更新日:2018年6月11日

日時: 2018年3月30日(金)14:00~17:05
場所: (一財)バイオインダストリー協会 会議室
出席: 51名
主催: (一財)バイオインダストリー協会
共催: 知的財産戦略ネットワーク(株)(IPSN)、日本バイオ産業人会議(JABEX)

■ ワーキンググループ(WG)報告
(1)「産学連携における官の橋渡し支援の分析~ ライフサイエンス分野での現状と今後への期待 ~」
原田 泉 氏(産学連携と知的財産権WGリーダー/中外製薬(株)知的財産部 課長)180330_WG1.jpg
 本WGでは、産学官連携における死の谷克服の一助とすべく継続的調査を実施している。今年度は、産の立場からなしえる取組みの一つとして、官が提供する橋渡し支援策、その活用状況と主な課題について調査した。その結果、各省庁に様々な支援策(支援対象別に整理、表化し網羅した)があるにも拘らず、その情報の所在が分かりにくくアクセスのハードルが高いことが分かった。ライフサイエンス分野を担う(国研)日本医療研究開発機構(AMED)に対してはヒアリングを行い、その支援策を活用する上での留意点や今後の課題についてまとめた。
【配布資料】 ※閲覧は会員限定となっております。
・配布資料1(PDF: 1.1MB)はこちら
・配布資料2(PDF: 1.3MB)はこちら

(2)「食品パラメータ特許 ~特許異議申立案件の分析を通じて~」
鹿島 隆則 氏(食品WGリーダー/サントリーホールディングス(株) 知的財産部 課長) 180330_WG2.jpg
 本WGでは、特許異議申立を受けた食品パラメータ特許の各種分析を通じて、食品パラメータ特許の特徴及び現在までの特許異議申立制度の特徴と意義について明らかにするべく表記調査を実施した。2015年4月1日以降に公報発行された、本稿で定義する食品パラメータ特許で、異議決定・確定登録通知済み案件について分析を行った。以降の詳細は配布資料1ご参照。
【配布資料】 ※閲覧は会員限定となっております。
・配布資料1(PDF: 0.1MB)はこちら
・配布資料2(PDF: 1.7MB)はこちら

■ 講 演
(1)「CBD (Convention on Biological Diversity) /ABS (Access and Benefit-sharing) の全体像とDSI (Digital Sequence Information) に関する国際議論動向について」
井上 歩((一財)バイオインダストリー協会 生物資源総合研究所 所長) 180330_No1.jpg
 生物多様性条約 (Convention on Biological Diversity: CBD) と遺伝資源へのアクセスと利益配分 (Access and Benefit-sharing: ABS) の基本、名古屋議定書の概要から始まり、デジタル配列情報(Digital Sequence Information: DSI)をめぐる議論の経緯や途上国の主張、前回締約国会議(COP13-MOP2)での議論動向、DSIに対するそれぞれのステークホルダーのポジションと今後の行方について、詳細な解説がなされた。
【配布資料】 ※閲覧は会員限定となっております。
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(2)「DSIに関する知財戦略 ~スマートセルインダストリー実現のために~」
石川 浩 氏(持田製薬(株)事業開発本部 副本部長) 180330_No2.jpg
 遺伝子配列の特許としての適格性をめぐる過去の議論をレビューしつつ、DSI(無体物)は名古屋議定書における遺伝資源(有体物)に該当しないので、ABSの対象とはならないとした。合成生物学の進歩には、大量の情報を自由度高く、AI等に取り込み活用できることが不可欠であるところ、知財的な視点から今日世界のDSIを見ると、個々の遺伝子配列はAI学習用の1データに過ぎず、権利性を有する成果物(スマートセルなど)との紐付けは実際上できないと指摘した。
【配布資料】 ※閲覧は会員限定となっております。
・配布資料(PDF: 2.5MB)はこちら

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