一般財団法人 バイオインダストリー協会

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機関誌「バイオサイエンスとインダストリー(B&I)」

「バイオサイエンスとインダストリー(B&I)」は(一財)バイオインダストリー協会(JBA)が隔月で発行している機関誌です。 機関誌B&Iでは、飛躍的に発展するバイオサイエンスの最新情報を、バイオに携わる最前線の研究者が丁寧に解説しています。

バイオテクノロジーは、医薬、ヘルスケア、医療機器、食品、化学、エネルギー、環境等、広範な分野で使われています。B&Iは、基礎研究、応用研究だけでなく、産業化への展開などのテーマも数多く取りあげ、バイオ関連産業を担う企業やアカデミアの研究者、政策立案を行う官公庁の担当者、その他さまざまな方に購読いただいています。
B&IはJBA法人会員、個人会員ご入会の方に無料でご提供しております。会員以外で購読をご希望の方は、1冊からご購入いただけます。この機会に、JBAご入会、B&Iご購読をぜひご検討ください。

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最新号目次

2018 VOL.76 NO.6

巻頭言

◆実学と虚学(阿部啓子)

総説

◆茶カテキンの活性発現機序に基づいた新たながん治療戦略(熊添基文・立花宏文)
Novel strategy for cancer therapy based on signaling pathway elicited by green tea polyphenol

要旨
緑茶の主要な活性成分である(-)-epigallocatechin-3-O-gallate(EGCG)の抗がん作用機構として、EGCGが細胞膜受容体である67-kDa laminin receptor(67LR)への結合を介してcGMP産生を特徴とするアポトーシス誘導経路やcAMP産生を特徴とする細胞分裂阻害経路を活性化することを明らかにした。こうした67LR依存的経路の阻害因子を抑制する薬剤とEGCGの併用により強力な腫瘍成長抑制作用が発揮されるとともにがん幹細胞形質の抑制も可能であることを見いだした。

キーワード
緑茶カテキン、ラミニンレセプター、cGMP、ホスホジエステラーゼ、組み合わせ効果

解説

◆乾燥ストレス応答における長距離シグナル伝達に関わる植物ペプチド(高橋史憲・篠崎一雄)
Plant peptide in long distance signalling in drought stress response

要旨
植物は離れた器官間で環境ストレス情報を共有するが詳細は不明である。本稿では、筆者らが明らかにした乾燥ストレス応答における長距離シグナル伝達に関わるペプチドの機能や、ストレス耐性獲得における役割について解説する。

キーワード
乾燥ストレス、CLEペプチド、長距離シグナル伝達、アブシジン酸、ストレス耐性

◆オリゴマー分泌発見に基づいたポリ乳酸生産プロセスの短縮化(松本謙一郎・廣江綾香・田口精一)
Shortcut process development of polylactide production inspired by discovery of lactate oligomers secretion

要旨
独自に開発した乳酸重合酵素を発現する組換え大腸菌が、「乳酸オリゴマー」を細胞外へ分泌していることを見出した。この発見により、直接「乳酸オリゴマー」から出発するポリ乳酸の開環重合プロセスの短縮に成功した。

キーワード
D型-乳酸オリゴマー、有機酸オリゴマー、分泌生産、連鎖移動剤、ラクチド変換

◆アミノ酸の新機能:血中プロファイルに応じた脂質代謝の変動(西 宏起・伯野史彦・高橋伸一郎)
Importance of serum amino acid profile for regulation of lipid metabolism

要旨
筆者らは、ごくありふれた栄養素であるアミノ酸の摂取バランスが脂質代謝制御に重要な意味を持つことを明らかにした。この結果をもとに、摂取アミノ酸による個体の脂質代謝系の新しい評価法・制御法を提案したい。

キーワード
食習慣/栄養バランス、アミノ酸、脂肪肝、機械学習、高品質食品

トピックス

◆TAQingシステム:制限酵素を用いたゲノム改変技術(小田有沙・太田邦史)
TAQing System : genome rearrangement technologoy using a restriction enzyme

キーワード
ゲノム再編成、品種改良、制限酵素、人工進化

◆醤油醸造に隠された微生物間相互作用(西村郁子・小山泰二)
Unveiled microbial interaction in soy souce brewing

キーワード
醤油醸造、heptelidic acid, GAPDH阻害剤、耐塩性乳酸菌、麴菌

◆ステロール合成活性化因子の機能破壊によるポリケチド生産性の向上(伊東広哉)
Enhanced production of polyketide compounds by gene repression of sterol biosynthesis

キーワード
HMG-CoA還元酵素阻害剤、二次代謝、ポリケチド、SREBP

◆マイクロバイオーム解析のための包括的精度管理技術の開発(関口勇地・Dieter Tourlousse)
Comprehensive quality control methods in microbiome analysis

キーワード
マイクロバイオーム解析、次世代DNAシーケンシング、精度管理

◆ヘマグルチニンを用いるヒトiPS 細胞の高密度培養法(金 美海・紀ノ岡正博)
Botulinum hemagglutinin-mediated high-density culture of human iPS cells

キーワード
ボツリヌス菌由来のヘマグルチニン、ヒトiPS細胞、集塊分割、高密度培養

◆細胞製品製造過程における細胞劣化の解析:ロットサイズ決定への応用(水谷 学・紀ノ岡正博)
Kinetic analysis of cell decay for lot size determination in cell manufacturing systems

キーワード
製造性、スケールアップ、下流工程、時間依存性、ロットサイズ

シリーズ

日本バイオの技と粋(7)
◆機能性食品とそれに関わる表示制度について(山本(前田)万里)

要旨
日本の機能性食品の表示制度は、世界に先駆けて施行された特定保健用食品制度、ビタミン、ミネラル、n-3系脂肪酸を規格基準型表示する栄養機能食品制度、生鮮食品も認められた届出型機能性表示食品制度がある。本稿では、この機能性表示食品制度の概要、機能性農産物開発の現状や機能性表示農産物の課題などを紹介する。

キーワード
機能性表示食品制度、特定保健用食品制度、栄養機能食品制度、生鮮食品

日本バイオの技と粋(8)
◆日本発"アラキドン酸高含有油脂発酵"(小川 順)

要旨
アラキドン酸高含有油脂発酵が日本発の技術と認識されるようになった経緯を振り返ることで日本の微生物バイオ研究の特徴ある一面を紹介するとともに、今後の微生物バイオ研究の1つの方向性を考えてみたい。

キーワード
油脂発酵、アラキドン酸、Mortierella alpina、高度不飽和脂肪酸

◆日本バイオの技と粋(7)(8)に寄せて(穴澤秀治)

国際動向

◆第2回グローバルバイオエコノミーサミットについての報告(藤島義之)

◆バイオ医薬品プロセス関連技術についての海外動向調査(3)(渡邊正人)

バイオの窓

◆マイクロバイオーム研究における未培養菌株の重要性(山副敦司)

産業と行政

◆20周年を迎える神戸医療産業都市の現在(佐藤岳幸)

◆国内製薬メーカーの10年間のアライアンス分析~見えてきた国内製薬産業のエコシステムの課題~(鈴木伸之)

JBAニュース

◆アルコール・パイオマス研究会 サッポロビール千葉工場見学会(進藤 昌)

◆JBA バイオリーダーズ研修2018(川嶋伸樹・村山仁美)

◆日本学術振興会 先導的研究開発委員会「食による生体恒常性維持の指標となる未病マーカーの探索戦略」公開シンポジウム(秋元健吾)

書評

「生物化学工学の基礎」(田畑和彦)

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「バイオサイエンスとインダストリー(B&I)」までの道のり

酒精協会誌(1942年~1943年、第1巻)

JBAの前身は、1942年に創設された任意団体「酒精協会」で、第1巻第1号「酒精協会誌」は同年4月に発刊されました。しかし、当時の印刷用紙は配給制であったため、第1号第7巻~第12巻は2号合本で作製されたようです。

醗酵協会誌(1943年~1974年、第2巻~第33巻)

酒精協会は、1943年(昭和18年)に財団法人に認可、改称し、新たに「財団法人発酵協会」として活動スタートしました。それに伴い、「酒精協会誌」は「醗酵協会誌」として改題され、第2巻を発刊しましたが、戦中・戦後という時代の中で1948年(昭和23年)までは、複数号の合本での発刊、休刊が続きました。苦難の5年間を乗り越え、1949年(昭和24年)からは、6年ぶりに毎月発刊できるまでになりました。

発酵と工業(1975年~1988年、第34巻~第46巻)

1975年、「財団法人発酵工業協会」へと改組され、協会の新発足を機に、機関誌も「発酵と工業」と改題されました。
 1983年には発酵工業協会内に、バイオインダストリーの振興とその健全な発展に寄与するため、「バイオインダストリー振興事業部(Bioindustry Development Center)」が開設されました。その後、1987年、発酵工業協会とその特別部会であるバイオインダストリー振興事業部とを発展的に改組、「財団法人バイオインダストリー協会(Bioindustry Development Center)」となりました。

バイオサイエンスとインダストリー(1988年~ 、第46巻~ )

「発酵と工業」、「BIDEC NEWS」の統合を行い、1988年4月より「バイオサイエンスとインダストリー」が生まれました。

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