一般財団法人 バイオインダストリー協会

JBA

JBAについて

会長挨拶

バイオインダストリーの未来を切り拓くために

20世紀後半、分子生物学を基礎とした遺伝子のクローニングなどバイオテクノロジーの確立に伴って、新しいバイオ産業の勃興が期待されました。しかし、当時は必ずしもその期待に応えるような大きな産業化のうねりにはなりませんでした。一般的に、新しい研究成果や知見が新しい産業に結びつくには相当のタイムラグがありますが、この場合はあまりにも期待が先行したため、一部では逆にその熱意が失われました。

21世紀に入り10年以上を経た現在、ようやくバイオテクノロジーを基礎とした新しいバイオ産業が発展する段階に至っていると考えられます。

特に、生体内の分子反応の知識を生かした新しい医薬品の創出、個人個人の遺伝的背景に基づいた、より的確な投薬治療、遺伝子組み換えやマーカー選抜を基本とした新しい育種法による農業用植物の創造など、既に数多くの成果が出ています。さらには環境問題への切り札としてバイオ燃料の開発など、ようやくバイオ産業が一産業として離陸しようとしていることは明らかです。

幸いにして我が国は、発酵工業や高度な育種技術など、新しいバイオ産業の基礎となる技術が既に確立されています。従って、今後、予想されるこの分野での世界的な競争にも充分太刀打ちできると考えます。しかし一方、アメリカなどの先進国と並んで、中国など新興国のバイオ産業分野への挑戦もあり、今後の状況は必ずしも楽観できないと思われます。このような時代を迎えて、JBAの役割は今後、ますます重要になるものと思われ、そのために私は会長として力を尽くす決心を新たにしているところです。

一般財団法人バイオインダストリー協会
代表理事 会長  清水 昌

ページトップへ戻る