NEDOスマートセルプロジェクト技術セミナー 要旨集
20/24

微生物スマートセル創出プラットフォームの アウトリーチ方針 久原 哲 NEDO プロジェクトリーダー/九州大学 名誉教授 【連絡先】E-mail: kuhara@grt.kyushu-u.ac.jp 「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」(スマートセルプロジェクト)では、生物細胞が持つ物質生産能力を最大限に引き出した“スマートセル”を作り出すため、バイオテクノロジーと情報解析技術の融合によるさまざまな技術開発に取組んでいます。急速に進化した次世代シーケンサーをはじめとする各種解析装置による遺伝子情報や生産物情報の正確かつ高速な取得と、これらのデータにAI/IT技術を適用することで生物機能のデザインを可能とする基盤技術や機能発現を制御するためのゲノム編集技術・代謝制御技術・環境制御技術の開発に取組んでいます。今年度、シリーズでご紹介していくのは、微生物の有用物質生産機能をスピーディーに最大化するためのDesign(設計)/Build(構築)/Test(評価)/Learn(学習)ワークフローに関わる各種技術です。例えば、微生物の生産性制御に関わる技術として、多様な産業生物株を利用してゲノム情報等の大規模データベースを取得し、DNA、mRNA、タンパク質、代謝物の階層内・階層間の制御ネットワークを推定する計算手法を開発、さらに収量が最大となる遺伝子配列を提供するシミュレーションシステムを構築しています。また、微生物の構築や目的代謝物の生産性を評価する技術として、長鎖DNA合成技術やメタボローム解析装置等を開発しています。そして、スマートセル創出プラットフォームを一層強化するためAI基盤技術等の開発にも力を入れています。19

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る