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「遺伝子組換え植物」で、医薬品原料など有用素材を生産(3ページ中の3)

日本での実施例

2.「遺伝子組換えユーカリ」で、パルプの生産量をUP!

現在、紙の原料となるパルプの需要は供給を大きく上回りつつあり、そのための森林伐採は地球環境問題の一つとして懸念されています。
そこで、パルプの収量を上げるために、生産性を向上させ、収率を向上させるなどの有用遺伝子を組み込んだ「組換えユーカリ」を作成し、その安全性を評価する研究開発が進められています。

また、「ユーカリ」は多量の高分子化合物(セルロースやリグニンなど)を木材の細胞壁に蓄積しているため、工業用原材料やエネルギーとしても有望視されています。
この研究開発により、製紙用原材料を効率的かつ安定的に獲得できると同時に、樹木を原材料とした循環型産業システムが期待できます。

遺伝子組換えユーカリの生産プロセス

  1. 高成長性を促す遺伝子などを導入
  2. 形質転換体を作出
  3. 特定網室における安全性評価実験
  4. 隔離ほ場における安全性評価試験で生態系への影響などを慎重に検討
  5. 植林栽培
  6. 成長の速いユーカリを作ることにより、パルプ原料の収量が3割増加することが予想される!

地球環境へ配慮しながら、増加する紙の原料を安定的に供給することを目指しています。

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  2. 「遺伝子組換え植物」で、医薬品の原料や試薬などの有用素材を生産

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