個別技術紹介

未培養/難培養微⽣物の可培養化技術

未だ培養出来ていない微⽣物を培養する

(国研)産業技術総合研究所、
⻑岡技術科学⼤学、広島⼤学

技術の説明

この技術で何ができるか?

地球上の微⽣物のうち、0.02%しか利⽤できておらず、99.98%は利⽤できていない未培養・難培養微⽣物と⾔われています。これら微⽣物の可培養化率向上こそが、新規宿主・機能(遺伝⼦資源)を⼊⼿して新製品につなげていく上での最初の障壁です。本技術では従来に無い圧倒的な可培養化率を実現し、迅速な新製品・シード開発等に寄与する新規宿主・機能探索に必須な培養技術を実現します。

中核となる培養技術

直径100μm程度のサイズのドロップレットである液中液滴water-in-oil w/o droplet、(WODL)およびWODLをゲル化剤によって固定化したGel Microdroplet(GMD)1つ1つを微⼩培養器として⽤います。本技術は様々な条件での培養と、"ミリオンスクリーニング技術"と組み合わせ100万検体単位の微⽣物探索が可能です。

培養実績例

ドロップレットを跨いだ微⽣物間相互作⽤の再現や、環境サンプルからの未培養・難培養微⽣物・新規微⽣物候補株の単離にも成功しており、可培養化率は最⼤で70%に達しています。

応用先

宿主・遺伝⼦資源探索のための培養として、以下のような応⽤例があります。

  • 100万〜1000万単位で微⽣物を培養
  • 未培養・難培養微⽣物の可培養化
  • 新規微⽣物の獲得
  • 複合微⽣物系の再現
  • 単独での培養が難しいような微⽣物の培養
  • ⼀般的な環境微⽣物・単離株の培養・育種

最終更新日:2022年11月12日 23:35