個別技術紹介

発酵槽培養における⽣産性低下因⼦探索技術開発

〜細胞状態の変化をとらえる統計⼿法の開発〜

(国研)産業技術総合研究所

技術の説明

ラボスケールのフラスコ培養において物質⽣産能を最適化された微⽣物は、ジャーファーメンター等を⽤いた発酵槽培養では物質⽣産性が低下することが知られている。本技術は、槽発酵培養のパラメータや遺伝⼦発現データ等から、①⽣産性や⽣育性不全に関わる要因の推定、②⽣産性低下を改善するための改変候補遺伝⼦の推定、③⽣産性を最適化する条件設定をするものである。

①や③の技術は、培養槽培養の各種培養パラメータや遺伝⼦発現データの変曲点を検出し、細胞状態の変化に影響を及ぼす要因を提案する。

②の技術は、発酵培養槽における複数の培養条件において取得された時系列データに対してテンソル分解を適⽤することで、応答の強さをランキングするスコアを求め、ランキングにもとづいて培養条件や時刻に応答する遺伝⼦を提案する。

応用先

  • 各企業における微⽣物⽣産による事業化の⽀援・技術コンサル

最終更新日:2022年11月12日 23:35