| 【アミノ酸】 (amino acid)
 | タンパク質の構成単位となる物質で、炭素、酸素、窒素、水素および硫黄の5元素を素材とする。生物のタンパク質は基本的に20種類のアミノ酸から構成されている。 | 
 
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| 【アレルギー、アレルゲン】 (allergy,allergen )
 | アレルギーは免疫反応によって起こる生体反応の1種である。アレルギー反応の原因となる物質をアレルゲンという。アレルギー反応には抗体が関与する即時型アレルギー反応と、抗体は関与せず感作リンパ球が媒介する遅延型アレルギー反応がある。 | 
 
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| 【遺伝子】 (gene )
 | 遺伝情報を担う単位。遺伝子の実体はDNA (一部のウイルスではRNA)で、通常は1 個のたんぱく質を作る情報をもつDNA 上の一続きの領域を個々の遺伝子と呼ぶ。 | 
 
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| 【塩基】 (base)
 | 一般には水素イオンを受け取るもの、あるいは水に溶けてアルカリ性を示す物質をいうが、遺伝子についていうときは限定的に、DNA などの材料となる特定の塩基を指す。DNAで利用される塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類である。DNA 
の二重らせんでは、アデニンはチミンと、グアニンはシトシンと互いに結合している。このペアを塩基対という。 | 
 
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| 【クローン】 (clone )
 | 遺伝的に同一な細胞や個体、またはその集団のこと。無性生殖で生じた個体は親のクローンである。生殖細胞以外の親の分化した細胞(体細胞)を使って得られたクローンを体細胞クローンという。 | 
 
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| 【酵素】 (enzyme )
 | 生体内で起こる化学反応を触媒する物質。各酵素はそれぞれ特定の物質にしか反応しない。酵素はほとんどがタンパク質から作られている。 | 
 
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| 【細胞融合】 (cell fusion )
 | 複数の細胞が合体して、単一の細胞膜で包まれ、核や細胞質が混ざり合った状態になること。自然界では精子と卵子の受精現象が典型的な細胞融合の例である。バイオテクロノジーの一環として利用されるのは、2つの異なる生物の細胞を融合させ新しい雑種細胞を作らせるもので、トマトとジャガイモから作られた「ポマト」などが有名である。 | 
 
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| 【除草剤】 (herbicide )
 | 雑草を防除するために使用される農薬の1種。かつての除草剤は雑草だけでなく人体にも毒性の強い薬剤が使用されていたが、最近の除草剤は植物が植物体を構成するアミノ酸を合成する経路を妨害するなど、人体には無害で植物にのみ作用する薬品が開発されている。除草剤耐性植物は、アミノ酸生合成のバイパス経路を持つため、このような除草剤に対して耐性を示す。 | 
 
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| 【タンパク質】 (protein )
 | 生物の体を構成する主要な高分子で、アミノ酸が多数鎖状につながってできている。ほとんどの酵素はタンパク質から作られているほか、筋肉を作ったり、生体内の情報を伝達するなど体内で重要な役割を果たしている。 | 
 
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| 【バイオリアクター】 (bioreactor)
 | 生化学反応利用装置。生物反応の主体である酵素を反応容器につめ、特定の化学反応を行わせて、生成物を大量に得たりする技術のこと。アミノ酸、調味料、アルコールなどの製造が工業規模で実用化されている。なお、酵素反応を利用して特定の物質を検出、定量する方法をバイオセンサーという。 | 
 
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| 【発酵】 (fermentation)
 | 本来はブドウ糖などの炭水化物が酸素のない状態で微生物により分解されてアルコールなどになることをいう。お酒(アルコール発酵)はこの反応を利用したものである。広い意味では有機化合物が微生物によって分解されることをいう。乳酸菌による乳酸発酵やアミノ酸発酵などがあり、抗生物質の生産にも使われている。 | 
 
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| 【PCR 法】 (PCR :Polymerase Chain Reaction )
 | DNA の断片を大量に増やす手法。ポリメラーゼ連鎖反応法とも呼ばれる。DNA を複製する酵素であるDNAポリメラーゼを利用して、特定のDNA 断片だけを増幅し、検出する。PCR法は微量の試料でも短時間に1000億倍にも増幅できるため、遺伝子工学やDNA鑑定などで重要な役割を果たしている。遺伝子組換え食品中に残存する組みこまれた遺伝子を検出するのにも利用できる。 |