みんなのバイオ学園

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バイオテクノロジーの基礎用語辞典(7ページ中の6)

34. IP ハンドリング
分別生産管理のこと。特定の品質の農産物の生産・流通に至るまで、各段階で注意を持って分別管理されていることを証明する管理システムを、IPハンドリングという。現在では、遺伝子組換え食品の実用化により、非組換え体のIPハンドリングを求める事例もある。
35. トレーサビリティ
食品の生産や製造過程などの商品履歴情報を消費者に提供するシステムのこと。家畜の飼育あるいは作物の生産から流通、加工を経て消費者の口に入るまでの経路をたどることが出来るように、記録などを保持し、追跡を可能とした。問題となる食品があった場合に早期に特定、回収等を行うことが出来、被害の拡大の防止を迅速に行える。平成15年の食品衛生法の改正により、事業者は仕入れ元等の記録を作成し保存に努めることとされた。
36. バイオレメディエーション
微生物や植物の力による環境浄化のこと。生物の力を利用し、混入物質や汚染物質、望ましくない物質を土や水から除去し、環境浄化をする手法。手法は、バイオオーグメンテーション(bioaugmentation)とバイオスティミュレーション(biostimulation)の2つがある。
37. バイオオーグメンテーション
汚染現場に効率的な分解菌自体を導入し、浄化する方法。汚染現場に分解微生物が少ない場合、汚染現場に存在する微生物を外部で大量培養後に添加したり、汚染現場以外から単離された分解微生物を導入し、分解を促進させる方法である。
38. バイオスティミュレーション
汚染現場に栄養塩(窒素、リン)や空気・有機物(基質など)を注入し、汚染現場に もとから生息する分解菌を活用し、浄化する方法。微生物の増殖を促進させる方法。 石油系炭化水素のように汚染物質が微生物の基質になる場合、不足する窒素やリンを添加したり、時には空気あるいは酸素や過酸化水素(電子受容体)を供給する。一方TCE(トリクロロエチレン)のように、微生物により分解は受けるものの、これが基質とならない場合、フェノールやトルエン等を利用してTCE分解酸素を産生する微生物を増殖させ、汚染物を分解させる。
39. 生物多様性
地球上の生物がバラエティに富んでいること、つまり陸上や海、その他の全ての生態系を構成する生物の多様性を指す。生物多様性には、(1)ひとつの種の中での遺伝子レベルの多様。(2)様々な生物種が存在するという種レベルの多様性。(3)草原、森林など様々な生態系が存在するという生態系レベルの多様性。などが含まれる。

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