Q1. バイオテクノロジーってなに?
Q2. 酒、みそ、しょうゆ、納豆もバイオテクノロジーで作るの?
Q3. 「遺伝子組換え」は、突然生まれたわけではありません。
Q4. 日本は少子化ですが、地球全体ではすでに定員オーバー!
Q5. 遺伝子組換え食品の安全性は、厳しく審査されています。
Q6. あなたは、毎日遺伝子を食べています。
Q7. 食卓の作物は、ほとんど品種改良されています。
Q8. クローン牛のライバルは松坂牛?
Q9. バイオテクノロジーとワインのおいしい関係!?
Q10. 遺伝子組換え作物は、農薬を減らせます。
Q11. 『花の命は短くて』という言葉がなくなる?
Q12. トウモロコシも自然に還るプラスチックに変身!
Q13. 遺伝子ってなに?体の中でどんな働きをしているの?
Q14. 青カビが人命救助?
Q15. 体に合った服を作るようにあなたにぴったりの治療をする『個別化医療(テーラーメイド治療)』。
Q16. 今地球は、砂漠化の危機! 砂漠化防止にも、「遺伝子組換え」が期待されています。
Q17. きれいな海を守るため、微生物が大活躍!
Q18. 「遺伝子組換え」が、よい環境を保つ農業を可能にします。
Q19. 地球温暖化を防止するバイオエネルギー。
Q20. バイオテクノロジーは、ごみ処理名人!
Q21. 「クローン技術」ってなに?

この他に、「バイオテクノロジーQ&A」、バイオ専門家向けの「もっと知りたい人のためのバイオテクノロジーQ&A」があります。
 

バイオテクノロジーとワインのおいしい関係!?

最古の酒・ワインは、バイオテクノロジーとともに進化しました。

 ワインについての最古の文献は、紀元前2000年頃に成立した古代バビロニアの王を讚えた英雄詩「ギルガメッシュ叙事詩」だといわれています。しかしこれより前に「サル酒」があったという人もいます。「サル酒」とは、ブドウなどの果実が自然発酵したものを、サルが飲んで気持ちよくなっているのを人間が見つけて横取りしたものという話です。確かにブドウには適度な酸と糖分が含まれており、その果皮には自然の酵母が付着しているので、果実を潰して置いておくだけでアルコールができます。しかしそれだけではよいワインはできません。よいワインを造ろうとする人間の強い意志が必要です。この強い意志がバイオテクノロジーの形をとって、ワイン造りに適したブドウと酵母を育ててきました。 「よいワインはよいブドウと酵母から」。ワイン造りにバイオテクノロジーは欠かせません。

 海から見つけた酵母「海洋酵母(R)」を使った白ワインの醸造が日本で成功し、2000 年末に商品化されました。この希少な海の酵母と山のブドウのコラボレーションで、より味わい豊かなワインが誕生したのです。このようにワインも、バイオテクノロジーとともに日々進化しつづけているのです。

参考資料
サントリー株式会社 ワインの基礎知識

赤ワインで健康維持。

『フレンチパラドックス』という言葉があります。フランス人の血中総コレステロールは他の欧米諸国と同じ水準なのに、心臓病での死亡率が際立って低いという現象です。この原因はフランス人が赤ワインを多飲するからだと考えられていましたが、なぜ赤ワインが心筋梗塞などを予防するのかは分かっていませんでした。

 ところが科学者の研究により、赤ワインに含まれる『ポリフェノール』に抗酸化作用があることが明らかにされたのです。動脈硬化は血管の中で悪玉コレステロールが酸化されることによって起きますが、ポリフェノールはこの酸化を防ぐ働きをするのです。こうして、赤ワインが動脈硬化を抑制し、心臓病も抑えるということが科学的にも明らかにされました。


更新日: 2018年3月5日


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